Press Release

標題:
211,000DWT型バルクキャリア”DREAM CLOVER”に対し、
本会船級船初の船体構造モニタリングノーテーションを付与

2021年8月4日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、ジャパン マリンユナイテッド株式会社が大和汽船株式会社向けに建造し、日本郵船株式会社へ用船される211,000DWT型バルクキャリア”DREAM CLOVER”(7月28日完工)に対し、最新の船体構造モニタリングシステムを備えた船舶であることを示すノーテーションを付与しました。当該ノーテーションを備えた初の船級船となります。

本会は、船体構造モニタリングシステムの急速な技術進化や拡大する業界のニーズを踏まえ、国内関係者による研究開発の成果*1を活用し、「船体構造モニタリングに関するガイドライン」を2021年6月に発行しました。船体構造の安全性向上に資する機能を実現するための包括的な技術要件や具体的な機能を備えた船舶に対するノーテーションについて記載しています。

本船に採用された最新の船体構造モニタリングシステムは、疲労強度評価に基づく船体の保守支援及び荒天時操船支援といった機能を有しています。本会はガイドラインに基づく適合確認を完了し、本会として初となるノーテーション“DSS(HM(F+LS,O))”、またエネルギー消費効率の分析機能に関わる”DSS(EE)”を付与した船級証書を本船に発行しました。

なお、一般財団法人日本船舶技術研究協会が日本財団の助成を受け、取り組んでいる「超高精度船体構造デジタルツインの研究開発」*2の一環として、本船のモニタリング装置にセンサ及び計測機器が追加設置され、開発した船体構造デジタルツインの実船検証が行われる予定です。

以上

*1 日本郵船株式会社、株式会社MTI及びジャパン マリンユナイテッド株式会社が、国土交通省の主導する海事生産性革命(i-Shipping)の支援事業として2016年度から2020年度にかけて取り組んだ「大型コンテナ船における船体構造ヘルスモニタリングに関する研究開発」の成果を活用(本研究開発については以下プレスリリースをご参照ください)。
https://www.monohakobi.com/ja/company/news/news_20210728/

*2 一般財団法人日本船舶技術研究協会が主体となって、日本財団助成事業として、
日本郵船株式会社など3船社、ジャパン マリンユナイテッド株式会社など6造船所、6大学、海上技術安全研究所及び本会が参加して、2018年より開始。


本会関連プレスリリース:
「船体構造モニタリングに関するガイドライン」を発行
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=6324&type=press_release

「デジタルスマートシップガイドライン」を発行
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=5282&type=press_release

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