Press Release

標題:
「代替燃料船ガイドライン(第1.0版)」を公表
~アンモニア燃料の安全要件の追加及び「代替燃料レディ」のノーテーションを改定~

2021年8月11日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、海上輸送ビジネスのゼロエミッションへの移行に向けたお客様の取り組みを支援すべく、包括的なサービス提供に努めています。

この度、GHG排出量削減対策へのサポートとして、「代替燃料船ガイドライン(第1.0版)」を発行しました。LPG、メタノール、エタノール燃料船に関する従来の「低引火点燃料船ガイドライン」に、新たにアンモニア燃料船についての規定を加えて更新し、これらの安全要件などを網羅的に確認できるものになっています。

アンモニアについては、昨今、脱炭素燃料としての注目が高まっており、その活用への検討が進められています。アンモニアは、人体への毒性や材料に対する腐食性を有することから、適切な安全確保措置が講じられる必要がありますが、船舶の燃料として使用するための具体的な国際基準は未整備の状況です。このため本会は、アンモニア燃料船に関わる船舶、船員及び環境に与えるリスクを最小化するための設備、制御及び安全装置等に関する要件を規定し、本ガイドラインに含めました。

また、従来の「LNG Ready」ノーテーションを改定し、将来的な代替燃料の使用に備えた設計及び部分的な設備の搭載を行う船舶へのノーテーション「Alternative Fuel Ready」についての規定を取りまとめています。

なお、本ガイドラインは現時点における最新技術の開発状況をふまえた規定であり、今後の新技術の開発、調査検討に応じて、定期的に内容を更新する予定です。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp )にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上

ClassNK - EOD

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