Press Release

標題:
安全性と合理性の両立を追求した船体構造規則の全面改正案を承認
~2022年度第1回技術委員会を開催~

2022年1月27日

1月26日に開催された一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の2022年度第1回技術委員会において、鋼船規則C編の全面改正を含む規則改正案が承認されました。

技術委員会は、海運造船業界からの代表者及び学識経験者で構成され、船級及び検査に関する技術規則の制定改廃に係わる技術事項を審議・承認しています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、Web会議システムも利用して開催しました。

船体構造の要件を定めた本会鋼船規則C編は、船舶の大型化、構造の多様化、損傷からのフィードバック、国際規制の取り入れによる一部改正を積み重ねており、十分な安全性と実績を有する一方で、規則としての読みやすさ、使いやすさに改良の余地が生じていました。

そこで本会では、国内の関連業界、大学、研究機関からの協力も得て、規則の全面的な見直しを2017年より進めてきました。荷重、腐食予備厚、構造解析、強度クライテリア等の評価のための要素技術に関する研究の上、実績寸法との比較による検証を通じ、構造規則を開発しました。新たな構造規則は、実績寸法との高い整合性を保ちつつ、実遭遇海象を考慮した理論ベースの強度評価を行い、安全性と合理性を両立させるものとなっています。

また、C編の章構成を一新し、新コンセプト船などへの規則要件の適用を容易にするとともに、読みやすさ、技術背景の明確さなどを大幅に向上させました。なお、改正規則の適用は、原則として、2023年7月1日以降に建造契約を行う船舶からとなります。

C編の全面改正も含め、技術委員会では47件の改正案が承認されました。各案件の改正内容は、本会ホームページにおいてマイページのユーザー登録を行うことにより、マイページの「技術規則等の一部改正」でご覧いただけます。

URL: http://www.classnk.or.jp

主な改正案は以下の通りです。

  • 研究開発成果の反映等として、「鋼船規則C編全面改正関連に関する事項」
  • 業界からの要望等への対応として、「鋼船規則B編船級検査の総合的見直し(プロペラ軸及び船尾管軸の検査関連)に関する事項」及び「半導体電力変換装置等の試験に関する事項」
  • 国際条約への対応として、「シブトリン含有塗料の禁止に関する事項」、「無人非自航(UNSP)バージの免除規定に関する事項」、「ガス燃料機関における圧力逃し装置の設置並びにガス噴射弁の内部及び周囲における危険場所の分類に関する事項」及び「就航船の二酸化炭素放出抑制指標(EEXI)及び燃費実績格付け制度(CII)に関する事項」
  • IACS統一規則等への対応として、「低温用鋼材の衝撃試験要件に関する事項」
  • 国内法等への対応として、「有害水バラスト処理設備のコミッショニング試験実施事業所の承認他に関する事項」


以上

ClassNK - EOD

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