Press Release

標題:
PrimeShip-HULLにおけるNAPA Designerとの連携機能を刷新
~3D船舶設計のデータ連携工数を30%以上削減~

2022年3月2日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、船体構造設計支援ソフトウェア「PrimeShip-HULL」とNAPA Group (NAPA)の3D船舶設計システム「NAPA Designer」のデータ連携機能を刷新しました。

近年の造船業界では、3D CADソフトウェアの機能向上に伴い、3D技術を活用した造船設計プロセスの変革が加速しています。本会も、船体構造設計支援ソフトウェアPrimeShip-HULLに対して、設計負担の軽減に繋がるよう、3D設計システムとのデータ連携を順次強化してきました。また、業界関係者と協業し、図面承認まで含めた3Dモデルによる船舶設計の高度化への検討も進めています(*1)。

今回のPrimeShip-HULLの機能刷新においては、NAPA Designerのアプリケーションプログラムインターフェース(API)を最大限に利用し、NAPA DesignerからシームレスにPrimeShip-HULLの算式計算及び直接強度計算を実行できるようにしました。さらに、計算結果に基づく修正を、直接NAPA Designerの3Dモデルに反映させることが可能となりました。その結果、従来の中間ファイルを介した手順と比較し、データ連携に要する工数を30%以上削減するとともに、より高精度の連携を実現しました。機能刷新の対象は調和CSRが適用されるばら積貨物船及び油タンカーですが、対象船種は今後さらに拡張していきます。

本会は、造船設計プロセスの効率化と、その先にある3D図面承認の実現に向け、3Dモデルをコアとした船体構造設計をサポートする強力なソフトウェア環境を提供してまいります。

以上

(*1)関連プレスリリース: 3D図面承認のフィジビリティスタディを完了
URL: https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=4824&type=press_release&layout=1




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