Press Release

標題:
パワーエックスと電気運搬船の導入に向けた協業に関わるMOUを締結

2022年3月10日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、電気運搬船「Power ARK」の導入に向けた協業に関し、株式会社パワーエックス(PowerX, Inc.)とMOU(基本合意書)を締結しました。

日本の海域にある洋上風力発電所から海岸に自然エネルギーを輸送する「電気運搬船」の初号船プロジェクトを進めるパワーエックスは、2025年の実証実験及び本格稼働に向け、船の設計及び開発のフェーズに入っています。

参考:https://power-x.jp/ja/news/pdf/PowerX_jp_20210818.pdf

本MOUの下、本会は船舶の構造及び設備の設計、安全管理システム、ソフトウェア等における専門的知見を通じ、プロジェクトへ協業します。双方の資源を最大限に活用することで、脱炭素社会の実現に向けた新たな取り組みを加速してまいります。

■MOUの内容
パワーエックスと本会は以下の項目の検討において協力関係を締結します。

・電気運搬船のコンセプトにおける評価と電気運搬船に関連する主要規格
・安全性の検証と法定認証に適用する関連規格
・電気運搬船内に搭載されるバッテリーシステムの検証の方法論
・電気運搬船のシステム設計や、船舶電池の安全性
・電気運搬船の安全性

■株式会社パワーエックス 代表取締役社長兼 CEO 伊藤正裕氏
「電気運搬船プロジェクトは、2025 年の「Power ARK」初号船完成に向け、全速力で進行中です。今回、本プロジェクトにおいて、国際船級機関として活躍されている日本海事協会と協業させていただけることは大変うれしく、また光栄に思っております。世界各国の脱炭素化が進展する中、安全性や性能が担保された電気運搬船を、一日も早く日本から、アジア圏、世界中へ本格展開できるように、引き続き努めてまいります。」

■一般財団法人日本海事協会 執行役員 技術本部長 菅勇人
「脱炭素化に向けた多様な取り組みが進む中、本会は第三者認証機関として、新たな技術が安全に活用されるよう評価・検証業務に従事してきました。パワーエックスによる革新的なコンセプトに対し、私どもの船舶に関わる知見を活かした協業に携わる機会を得られたことを光栄に存じます。2025年末までの初号機完成というゴールに向け、安全かつ円滑なプロジェクトの実現への貢献に努めてまいります。」

以上

ClassNK - EOD

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