Press Release

2022年3月15日

一般財団法人日本海事協会（ClassNK）は、日本郵船株式会社、株式会社MTI、株式会社日本海洋科学が共同で開発を進める完全自律船フレームワーク（開発コード「APExS-auto」*1）に対し、基本承認（AiP）を発行しました。
「APExS-auto」は、船の運航に必要となる情報収集・分析・計画・承認・実行という一連のプロセスを自動化し、無人運航船を実現するためのコンセプトとなるフレームワークです。公益財団法人 日本財団が進める無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」における「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」に参画するDFFAS（Designing the Future of Full Autonomous Ship）コンソーシアムが、無人運航船の実運用を模擬した実証実験に用いた無人運航船システムに採用されています。

本会は、自動運航、自律運航技術の開発及び実装を安全性確保の観点から支援すべく、様々な実証プロジェクトに関与するとともに、必要な安全基準の確立に取り組んできました。2020年には、日本郵船及びMTIによる有人自律船フレームワーク開発コード「APExS」に対し、AiPを発行しています。

今般開発された「APExS-auto」のコンセプト設計に対しても、本会の「自動運航、自律運航に関するガイドライン」の要件に基づき、安全性評価を実施しました。システムの概念を構成する基本要素の明確化、リスク評価の実施、バックアップ体制に関する要件への適合が確認されたことから、この度AiPを発行しました。

関係者との連携の下、本会は先進的な取り組みへの基準提供、技術検証を通じ、自動運航、自律運航技術活用の環境整備に努めてまいります。

以上

*1 Action Planning and Execution System for full autonomous（完全自律運航のための計画実行システム）の略

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