Press Release

標題:
「基本設計承認及び一般設計承認に関するガイドライン」、「技術認証ガイドライン」を発行

2022年3月31日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、新技術の開発及び実装を支援する認証のスキームを体系的に整理し、「基本設計承認及び一般設計承認に関するガイドライン」、また「技術認証ガイドライン」として発行しました。

環境対応、デジタル化に伴う技術革新の動きを受け、船舶及び搭載される機器・システムにおいて、様々な新技術の開発及び実装が進められています。新技術の実装に不可欠となる安全性の検証にあたっては、国際条約や船級規則など既存の規制に基づく審査に加え、既存の規制の適用が困難である技術についても適切な評価が必要となります。そこで本会は、新技術の安全性検証に関わるスキームを体系的に整理し、2種類のガイドラインとして、取りまとめました。

「基本設計承認及び一般設計承認に関するガイドライン」では、設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査する認証プロセスを定めています。これらのスキームの活用により、後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮に繋がるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となります。審査を行う段階に応じ、概ね基本設計及びそれ以前においては基本設計承認(Approval in Principle、AiP)、詳細設計段階にある汎用的な製品に対しては一般設計承認(General Design Approval、GDA)の発行が可能です。

「技術認証ガイドライン」では、既存の規制の適用が困難である新規の概念や設計に基づく技術を対象とした認証プロセスを定めています。リスクベースのアプローチによる新技術の実装に向けた安全評価の手法を提供します。当該技術の新規性に付随するリスクと課題の特定、対応した安全対策の審査を通じ、定められた使用範囲内において信頼性をもって機能することを確認した上で、技術認証を発行します。技術認証は、新技術に対し、既存の規制などで設計された技術と同等の許容可能な安全性が検証されていることを示すものとなります。

本会は、引き続き第三者認証機関として、合理的な安全性検証を実践し、新技術の開発及び社会実装を支援してまいります。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン