Press Release
標題:
「先進的な安全対策に関するガイドライン」、「船上の居住・労働環境に関するガイドライン」を発行
~先進的な安全、労働環境を目指す取り組みにノーテーションを付与~
2022年4月18日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「先進的な安全対策に関するガイドライン」、「船上の居住・労働環境に関するガイドライン」を発行しました。革新技術や取り組みに対する認証サービス「イノベーションエンドースメント」の下、安全性や船内環境の向上に関わる対策や設備が提供されている船舶への船級符号の付記(ノーテーション)について定めています。
本会は、革新技術の普及、発展を促すべく、技術的先駆者であるフロントランナーとの協働により適切な評価基準を策定し、迅速に認証を進めるサービスとしてイノベーションエンドースメントを2020年に開始しました。2021年からは「デジタル」、「環境」、「安全」、「労働」の4分類の下、先進的な取り組みを認証しています。この度発行したガイドラインは、それぞれ「安全」と「労働」に関わるノーテーションを本船の船級証書に記載するための要件となります。
「先進的な安全対策に関するガイドライン」は、航海用レーダーを用いた波浪などの追加情報を表示する設備、OZT(Obstacle Zone by Target)などの衝突リスク表示システム、拡張現実等の画像処理技術を用いた航海情報表示システム、高精度の水中障害物探知設備、離着桟支援システムを対象としたノーテーション「Advanced Safety(略号a-SAFE)」について、定めたものです。
また、「船上の居住・労働環境に関するガイドライン」は、船員用インターネット、船員室ごとに温度調整可能な冷暖房装置、ジェンダー平等に配慮した居住衛生設備、別途公開している「感染拡大防止のための設備に関するガイドライン」に定められた設備、食材の鮮度保持装置、熱中症対策としてのミスト発生装置を対象としたノーテーション「Excellent Living and Working Environment(略号ELW)」について、定めています。
両ガイドラインの内容は、今後の業界ニーズと技術の進展に応じ、速やかに追加、更新していくこととしており、革新的な技術の普及と発展に関わる業界の取り組みを継続的に支援してまいります。
本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。
以上
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