Press Release

標題:
三菱造船によるアンモニア燃料Ready VLGCに関わる基本設計承認(AiP)を発行

2022年6月9日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、三菱重工グループの三菱造船株式会社が開発したアンモニア燃料Ready VLGCに関わる基本設計承認(AiP)を発行しました。

燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは、船舶の脱炭素燃料として活用が期待されている一方、人体への毒性や材料に対する腐食性を有するため適切な安全確保措置が講じられる必要があります。本会は2021年に、アンモニア燃料船に関わる船舶、船員及び環境に与えるリスクを最小化するための設備、制御及び安全装置等に関する要件を規定した「代替燃料船ガイドライン」を公開しています。

本会は、三菱造船が新たに開発したLPG燃料VLGCの主燃料をアンモニアに転換した場合の基本設計に対し、本会「代替燃料船ガイドライン」附属書1に定めるConcept Designカテゴリーとして、審査を行いました。将来のアンモニア燃料船としての所定の要件への適合を確認したことから、アンモニア燃料Ready VLGCとして、この度AiPを発行しました。

本会は、今後も脱炭素化に向けた先進的な取り組みに積極的に参画してまいります。また、フロントランナーとの協業により得られた知見を規則やガイドラインに取り入れることで業界全体の脱炭素化を支援してまいります。

以上

イメージ画像(提供:三菱造船株式会社)


基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮に繋がるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。

ClassNK - EOD

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