Press Release

標題:
船体構造に関わる鋼船規則C編の全面改正を公表
~規則紹介の特設サイトを設置~

2022年7月1日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、2022年7月1日付で、船体構造に関する要件を定めた鋼船規則C編の全面改正を公表しました。

本会は、国際条約などの規制への対応に加え、研究開発成果、業界要望、損傷調査のフィードバックに基づき、「鋼船規則」及び関連する要領の改正を実施し、技術規則の合理性、透明性の向上に務めてきました。

昨今の海事産業は、他の産業と同様に、デジタル技術の著しい進化と脱炭素への対応という課題に直面しています。本会は、デジタル化や環境問題に対応した様々な設計コンセプト、また革新技術を活用した柔軟な船体構造設計を支援すべく、構造規則を全面改正しました。規則全般に”Design by Analysis”の思想を取り入れたデータドリブンな構造規則へと進化しており、十分な安全性を維持し、かつ合理性の高い船体構造設計や強度評価が可能となっています。
規則の公表に合わせ、この度の全面改正に関わる情報や規則PDFファイルを本会ウェブサイトに掲載しています。

鋼船規則C編全面改正 特設サイトURL:
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/partc/



また、6月30日付の鋼船規則等の一部改正を公表しています。主要な一部改正は以下の通りです。

- 業界からの要望等への対応として、「鋼船規則B編船級検査の総合的見直し(プロペラ軸及び船尾管軸の検査関連)に関する事項」及び「半導体電力変換装置等の試験に関する事項」
- 国際条約への対応として、「シブトリン含有塗料の禁止に関する事項」、「無人非自航(UNSP)バージの免除規定に関する事項」、「ガス燃料機関におけるガス噴射弁の内部及び周囲における危険場所の分類に関する事項」及び「就航船の二酸化炭素放出抑制指標(EEXI)及び燃費実績格付け制度(CII)に関する事項」
- IACS統一規則等への対応として、「低温用鋼材の衝撃試験要件に関する事項」 
- 国内法等への対応として、「有害水バラスト処理設備のコミッショニング試験実施事業所の承認他に関する事項」

当該規則改正の内容は、本会ウェブサイト「マイページ」中の「技術規則等の一部改正」に掲載しています。尚、マイページの利用にはユーザー登録が必要となります。

以上

ClassNK - EOD

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