Press Release

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ClassNK、EEDI認証関連ソフトをリリース

2014年4月15日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK) (会長:上田 德)は、MARPOL条約ANNEX VIで要求される、荒天下における操船性を維持するための「最低推進出力暫定ガイドライン」への適合を確認するためのソフトPrimeShip-GREEN/MinPowerをこの度リリースしました。
また、EEDI(Energy Efficiency Design Index)計算に必要となる、海上公試での速力試験結果を解析し、平水中の速力を算出するソフトPrimeShip-GREEN/PSTA (Progressive Speed Trial Analysis) Ver.2 のベータ版を合わせてリリースしております。

EEDI 規制値への適合が要求される船舶にあっては、荒天下における操船性を維持するため、「最低推進出力暫定ガイドライン」に従って一定以上の推進出力を有することが要求されます。このため、EEDI認証用として最低推進出力を評価するためのソフトウェアを開発しました。
この最低推進出力の評価には、船の線図情報をもとに波浪中の抵抗増加量を算出する必要がありますが、設計初期段階で線図が確定していないなど評価が難しい場合があります。そこで本会では、船の主要目など基本的な情報のみから簡易的に抵抗増加量を推定する算式を開発の上、本ソフトに組み込むことで、設計者がより簡易に最低推進出力の評価を行えるツールとしました。

また、EEDIの計算においては、無風・平水中の速力を求めるために、速力試験の結果を種々の外乱など(風、波浪、潮流、浅水、排水量)の補正が認められています。そこで本会では、IMO EEDI認証ガイドライン"2013 GUIDELINES ON SURVEY AND CERTIFICATION OF THE ENERGY EFFICIENCY DESIGN INDEX (EEDI)"において認められた補正方法である、ISO 15016:2002に準拠した速力試験解析を簡単に実施可能とするため、PrimeShip-GREEN/PSTA (Progressive Speed Trial Analysis)のVer.1を昨年リリースしておりました。今般、ISO15016の改正作業が進み、改正案のドラフトが作成されたことから、本改正へのスムーズな業界の対応をサポートするため、本ドラフトに従って計算が可能なベータ版としてVer.2をリリースしました。

本会は造船所の新条約へのスムーズな対応を、サポートツールの開発を通じ、今後も積極的に支援してまいります。
なお、本ソフトは、EEDI認証を受けられる造船所向けに、無償にて配布します。利用を希望される方は、下記本会ホームページにて申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、本会EEDI室まで送付ください。

URL: http://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/primeship/index.html

以上

この件に関するお問い合せ先:
一般財団法人 日本海事協会
EEDI室
Tel: 03-5226-2058
Fax: 03-5226-2059
E-mail: eedi@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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