Press Release

標題:
商船三井による大型液化CO2輸送船に関わる基本設計承認(AiP)を発行

2022年8月23日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、株式会社商船三井がNEDO事業の研究開発において開発した大型液化CO2輸送船に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。

商船三井は、日本CCS調査株式会社が国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託された「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO₂輸送に関する実証試験」に係る公募事業の一部である大型液化CO2輸送船の社会実装に関する研究開発を受託しています。商船三井による大型液化CO2輸送船は、NEDOが2030年までに社会実装を目指すCCUSにおいて、年間100万トン規模の長距離・大量輸送の実用化に向け設計されたものです。

今般、本会は商船三井が開発した大型液化CO2輸送船に対し、IGCコードを取り入れた本会鋼船規則「N編」などに基づく審査を実施の上、関連規則への適合を確認し、AiPを発行しました。

本会は、今後も脱炭素化に向けた先進的な取り組みに積極的に参画してまいります。また、フロントランナーとの協業により得られた知見を規則やガイドラインに取り入れることで業界全体の脱炭素化を支援してまいります。

以上

イメージ画像(提供:商船三井)



基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮に繋がるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン