Press Release

標題:
「直接荷重解析に基づく強度評価ガイドライン(第2版)」を発行
~最新の知見を反映し、より合理的な構造設計を可能に~

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「直接荷重解析に基づく強度評価ガイドライン(第2版)」を発行しました。研究開発成果に基づく最新の構造強度評価手法に基づき、より合理的な構造設計を可能とする要件を解説しています。

本会の鋼船規則やIACS CSR(共通構造規則)では、有限要素解析に基づく船体強度評価を行うことが規定されており、対象となる船種などに応じ、既存船から推定される荷重の簡易算式を用いた評価が要件となっています。一方、実績の無いサイズや、新しい構造様式の場合は、船舶が受ける波浪中荷重を直接的に推定する「荷重構造一貫解析」と呼ばれる手法により、対象船の特徴を正確に捉えた強度評価を行うことがあります。本ガイドラインは、これらの解析に関わる船級要件を定めたもので、2018年に初版を発行しています。

今般、本会と海上技術安全研究所との共同研究開発により、構造強度評価において用いられる指標のうち、ミーゼス応力などの非線形応答量について、従来不可能とされていた統計予測が可能であることが明らかになったことから、この予測手法を用いた強度評価に関する要件を新たに加えました。また、全面改正した鋼船規則C編(2022年7月1日付で公表)において導入された構造強度評価に関わる思想(各種基準、技術背景など)を織り込んだ更新を行いました。

なお、本ガイドラインに沿って全貨物区域の強度評価を行った場合には、従来通り、ノーテーション(船級符号の付記)に“PS-DA-DLA”及び“PS-FA-DLA”のいずれか、もしくは両方が付与されます。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL:www.classnk.or.jp )にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上

ClassNK - EOD

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