Press Release

標題:
「検査・点検ロボット運用モデル検討会」が成果報告書を発表
~ロボティクス技術を活用した運用モデル6件を提案~

2022年9月29日

船舶の検査・点検業務におけるロボティクス活用に向けた業界横断の取り組みとして発足した「検査・点検ロボット運用モデル検討会」は、2年間に渡る検討結果を成果報告書として発表しました。

成果報告書では、業界横断的に行ったニーズ・シーズ調査、ドローン、クローラー、ROV等の幅広い範囲のロボティクスを対象とした予備検証、並びに、AIを含む最先端技術を活用した船舶検査の効率化の検証を目的とした実証実験の結果等をまとめるとともに、それらの活動を通じて得られた総合的な知見から、以下6件のロボティクスの運用モデルを提案しています。

<ロボティクス技術を活用した運用モデルの提案>

  1. 船側外板の損傷時の初動調査へのドローンの活用
  2. 船体構造に対する船員の自主点検や検査員による内部・精密検査へのドローンの活用
  3. カーゴホールド等における直接アクセスの難しい箇所への板厚計測へのクローラーの活用
  4. 造船所におけるドローンの活用(1台多役)
  5. ROVを用いた船底点検
  6. 検査・点検作業の効率化・高度化に向けたクラウドサービスの活用


本報告書は以下リンクに掲載しています。
http://www.classnk.or.jp/classnk-rd/report/2017/015.html

本会は、より高品質及び高精度の検査サービスを将来にわたって提供すべく、「検査の高度化」を研究開発活動の基幹テーマとして掲げ、ロボティクスの活用拡大をはじめとした中長期的な取り組みを進めています。本検討会では、事務局として関係者間の相互理解の醸成と実践的な議論への展開に務めるとともに、成果報告書の取りまとめを担当しました。
本報告書が、ロボティクス技術の船舶の検査・点検への活用に少しでも寄与することを期待するとともに、こういった活動を単発で終わらせないためにも、本会は今後も先進技術の活用について積極的に検討してまいります。

以上

「検査・点検ロボット運用モデル検討会」メンバー(2022年8月終了時)
船会社/船舶管理会社川崎汽船株式会社、株式会社商船三井、エム・オーエル・シップマネージメント株式会社、日本郵船株式会社、NYK SHIPMANAGEMENT PTE LTD
修繕ドックジャパン マリンユナイテッド株式会社因島事業所、株式会社三和ドック、常石造船株式会社
検査事業者
(板厚計測業者、
非破壊検査等)
サンキマリンサービス株式会社、テクノス三原株式会社
舶用機器メーカーBEMAC株式会社
ロボティクス関連企業エアロセンス株式会社、株式会社A.L.I. Technologies、株式会社日立システムズ、株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク、東京電設サービス株式会社
研究機関国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所
船級協会一般財団法人日本海事協会
オブザーバー国土交通省、株式会社シップデータセンター

ClassNK - EOD

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