Press Release

標題:
ClassNK、三井造船製MAN B&W機関を対象にした機関状態監視システムに関する共同研究へ参画~早期異常検知による機関の予防保全を支援~

2014年7月30日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(本部:東京都千代田区、会長:上田德)は、三井造船株式会社(本社:東京都中央区、社長:田中孝雄)及び三造テクノサービス株式会社(本社:岡山県玉野市、社長:福田眞一)と共に、船舶に搭載される電子制御機関の早期異常検知による予防保全を支援すべく、三井造船製MAN B&W機関を対象にした「機関状態監視システムの開発」に関する共同研究を実施します。

昨今船舶に搭載されるエンジンは電子制御機関が中心となり、従来の機械式機関に比べ、多くのセンサから大量のデータを入手できるようになりました。しかしながら、それらのセンサデータを監視して状態を判断する船員の負担増加や、その役割を担える経験を持つ船員の手配など、海運会社各位の負担は増加する一方です。

今回の共同研究では、電子制御機関のセンサデータを自動で分析することにより、機器の性能診断や故障の未然防止を図ると共に、機器の状態に基づいたメンテナンス間隔の延伸を行い、船舶の安全な運航とライフサイクルコスト低減の両立を目指します。

三井造船では2004年より、インターネットを利用した船舶用ディーゼルエンジンの保全サポートシステム「e-GICS」(electronic Global Internet Customer Support)を開発、性能診断、主要部品のメンテナンス診断などを行っており、登録船数は累計3,000隻に上ります。

一方、ClassNKは子会社である株式会社ClassNKコンサルティングサービス(本社:東京都千代田区、社長:上田德)と共に、ビッグデータ解析技術を用いた高度で信頼性の高い機関状態監視システム(サービス名: ClassNK CMAXS)を提供しています。

三井造船がe-GICSにおいて培った技術に、ClassNK CMAXSによる最先端のデータ分析機能を組み合わせ、異常事象の発生状況や機器の性能の変化を監視する実用的かつ付加価値の高い予防保全システム(サービス名:e-GICSX)を、本共同研究において開発します。開発は2016年3月までを予定しています。

ClassNKはこれまでの検査に関わる知見を反映すると共に、船舶の機関検査の更なる合理化への活用を見据え、本共同研究へ参画いたします。

また、得られた成果を利用し、より高度で信頼性の高い機関状態監視システム(サービス名: CMAXS)のサービスの一環として、e-GICSXを船舶に提供していきます。

ClassNKは、世界最大級の国際船級協会としての最高品質の技術サービスの提供と共に、海事関係者の要望による共同研究を技術面及び資金面の双方より支援することで、広く海事産業への貢献を図っており、本共同研究開発もこの取り組みの一環として実施されます。

以上

この件に関するお問い合わせ先
一般財団法人 日本海事協会
テクニカルサービス部
(プロジェクトマネージャ: 永留)
Tel: 03-5226-2176
E-mail: mid@classnk.or.jp

ClassNK - EOD

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