Press Release

標題:
洋上風力作業船に関わる基本設計承認(AiP)を発行
~NEDOグリーンイノベーション基金事業による 風車建設・メンテナンス専用船および海底ケーブル布設専用船を対象に~

2023年5月29日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、風車建設・メンテナンス専用船(Service Operation Vessel: SOV)および海底ケーブル布設専用船(Cable Laying Vessel: CLV)に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。それぞれ国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金の洋上風力運転保守高度化事業の下での開発プロジェクトとなります。

洋上風力発電設備には、その運用を支援する様々な作業船が必須となります。設置海域の環境条件に合わせて設計され、高い稼働率を確保しうる船舶が提供されることで、洋上風力の普及に繋がることが期待されています。

NEDOの洋上風力運転保守高度化事業は、浮体式を中心とした洋上風力発電の早期のコストの低減を行い、国内外への導入拡大を図る要素技術開発のテーマの一つとなります。この一環として、SOV開発合同会社*1によるSOV、また、古河電気工業株式会社、CLV開発合同会社*2によるCLVの開発が進められています。

本会は、作業船を対象とする本会鋼船規則O編他関連の規則に基づき、SOVおよびCLVの設計を審査し、所定の要件への適合を確認したことからAiPを発行しました。本会は、日本国内における洋上風力発電の拡大に向け、認証機関としての活動を通じた貢献に引き続き努めてまいります。

以上

*1 イーストブリッジ・リニューアブル株式会社、Bernhard Schulte Offshore GmbH、東京汽船株式会社の3社がSOVの開発・建造・所有・運用を実施するため設立した特別目的会社。
*2 イーストブリッジ・リニューアブル株式会社、Bernhard Schulte Offshore GmbH、東京汽船株式会社の3社がCLVの開発・建造・所有・運用を実施するため設立した特別目的会社。

SOV授与式写真


(左より)
Bernhard Schulte Offshore GmbH Managing Director Matthias Muller様
一般財団法人日本海事協会 副会長 飯田 潤一郎
イーストブリッジ・リニューアブル株式会社 代表取締役社長 植木 圭紀様
Bernhard Schulte GmbH & CO. KG Chief Executive Officer Ian Beveridge様
東京汽船株式会社 代表取締役社長 齊藤 宏之様

CLV授与式写真


(左より)
東京汽船株式会社 代表取締役社長 齊藤 宏之様
Bernhard Schulte Offshore GmbH Managing Director Matthias Muller様
一般財団法人日本海事協会 副会長 飯田 潤一郎
イーストブリッジ・リニューアブル株式会社 代表取締役社長 植木 圭紀様
Bernhard Schulte GmbH & CO. KG Chief Executive Officer Ian Beveridge様
古河電気工業株式会社 電力事業部門 電力プロジェクト統括部 部長(新エネ担当) 藤井 茂様


基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮に繋がるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。

ClassNK - EOD

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