Press Release

標題:
船体構造規則の全面改正が、日本船舶海洋工学会賞(開発)を受賞
~国内産学と共同しての取り組みへ評価~

2023年6月2日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、6月1日、日本船舶海洋工学会春季講演会に合わせて催された表彰式において、「鋼船規則C編の全面改正」により、日本船舶海洋工学会賞(開発)*を受賞しました。

鋼船規則C編は、船体構造について定めた本会規則です。本会は、デジタル化や脱炭素をはじめとする環境問題に対応した設計コンセプト、また革新技術を活用した柔軟な船体構造設計を支援すべく、”Design by Analysis”の思想を全般に取り入れて全面改正した規則を2022年に公表しました。

約5年間にわたった本取り組みでは、最新の技術や知見を規則に導入すべく大学や研究機関との共同研究を実施するとともに、関連業界から技術者の派遣を受けるなど、産学との緊密な連携の下、全面改正を実現させました。船舶の構造設計、安全性評価に最適なツール、また最新の技術図書としても活用されうる規則となっています。

本規則が、船舶工学の最新の知見を取り入れ、船舶の実遭遇海象を考慮した理論ベースの強度評価を行い、安全性と合理性を両立させるものとなっており、今後の業界の発展に資するものとして評価され、今般の受賞に至りました。

本会は引き続き、関係者との対話、最新技術の取り入れ、データ活用などに努め、関連業界のさらなる発展に寄与する規則開発に取り組んでまいります。

参考:鋼船規則C編全面改正 特設サイト:
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/partc/


以上

* 造船、造機、海洋工学その他一般海事に関する優秀な著書・調査および実用的価値のある新技術の開発、発明、考案などで公表されたものが表彰されます。

ClassNK - EOD

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