Press Release

標題:
3Dモデルに対応した図面承認システム、国内10社と実証テストを開始 ~システム開発とガイドライン整備を推進、次世代承認プロセスへの移行をサポート~

2026年2月16日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、3Dモデルを活用した次世代の設計・承認方式である3DMBA(3D Model-Based Approval)に対応した図面承認システム「NK-PASS*1」および「ClassNK 3DViewer*2」 を用いた実証テストを、2026年春の本格リリースに向けて、国内10社と共同で開始しました。

3DMBAとは、従来の2D図面に代えて3Dモデルを承認の中心とする仕組みであり、世界的にも導入が進められています。3Dモデルの活用により、従来のプロセスでは把握困難であった情報の可視化・精度向上に加え、設計変更箇所の管理やエラー発見の迅速化などが期待されます。

本システムは、このような3Dモデルを中心とした新しい設計・承認ワークフローへの移行を支援することを目的として開発を進めています。特に国際的な標準化が進むOCX(Open Class 3D Exchange)形式*3に対応することで、造船業界におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献します。

■ 実証テスト
<参加企業(50音順)>
株式会社大島造船所
川崎重工業株式会社
株式会社新来島サノヤス造船
株式会社新来島どっく
常石ソリューションズ東京ベイ株式会社
常石造船株式会社
函館どつく株式会社
株式会社名村造船所
日本シップヤード株式会社
三菱造船株式会社

<概要>
今回の実証テストでは、参加10社の協力のもと、

  • 3DMBA対応機能の検証
  • OCXフォーマットを用いたデータ交換性の検証
  • 移行期を想定し、3Dモデルを中心にしつつ、必要に応じて2D図面で補完する運用の検証

などを中心に実運用に近い形で検証を行います。

本検証を基に、3DMBAにおける実務上の課題や利点を把握し、2026年春の正式なシステムリリースに向けた最終調整を進めてまいります。

■ ガイドラインの発行について
2026年春のシステムリリースと同時期に、「3D Model Based Approval(3DMBA)に関するガイドライン(仮称)」 の発行も予定しています。

本ガイドラインでは、
  • 3Dモデル提出時の要件
  • 承認プロセスにおける標準的な運用方法
  • OCXベースの3Dモデルの取り扱い
などを整理し、3DMBAの定着を支援します。

今回の実証テストで得られるフィードバックは、ガイドラインの内容へ積極的に反映していく予定です。

以上

開発中のClassNK 3DViewerでの3Dモデル描画の例


*1 NK-PASS:
本会が提供する図面承認管理システム。これまで2D図面承認に使用されてきたが、2026年春のシステムリリースでは3DMBA向けの機能を実装し、OCXベースの3Dモデルを用いた承認が可能となる。

*2 ClassNK 3DViewer:
本会が開発を進める、OCXベースの3Dモデルの描画に対応した3Dビューア。3DMBAをはじめとする3Dモデル中心のデジタルデータ活用を目的としている。

*3 Open Class 3D Exchange (OCX)形式:
3Dモデルデータや設計仕様を含むファイル形式の一種であり、3DMBAに適用可能なデジタルプロトコル。造船所、船級協会間の円滑なデジタルワークフローを可能にすることを目的として開発され、船級協会、3Dベンダー、設計者等で構成するコンソーシアムにおいて標準化が進められている。

【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 技術部
TEL: 03-5226-2042
E-mail: tsd@classnk.or.jp

【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
TEL: 03-5226-2047 FAX: 03-5226-2039
E-mail: eod@classnk.or.jp

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