Press Release

標題:
ソケットSPAR方式液化CO2輸送船に対し、基本設計承認(AiP)を発行 ~深海域で使用できるCO2圧入設備に対応した液化CO2輸送船を認証~

2026年3月25日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、ソケットSPAR方式*1液化CO2輸送船のコンセプト設計に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。本認証は規則および安全性の観点から本船の実現可能性を確認するものです。

CCS*2プロジェクトが世界中で進行する中で、水深が深く急峻な海域の多い日本においては、海底パイプラインによる貯留が困難な貯留地も存在します。環境省が進める「環境配慮型CCUS実証拠点・サプライチェーン構築事業」では、こうした水深が深い海域においても対応できる洋上浮体式の圧入設備「ソケットSPAR」を貯留地の洋上に設置し、CO2輸送船から当該「ソケットSPAR」を通じてCO2を圧入する「ソケット SPAR方式」が検討されています。本会は、2023年に「ソケット SPAR」に対してAiPを発行しています。

今般、同事業のコンソーシアムメンバーである上野トランステック株式会社から業務委託を受け、株式会社新来島サノヤス造船により研究開発が進められてきた、当該「ソケット SPAR方式」に対応した液化CO2輸送船に対し、本会は液化CO2やLNGなどの液化ガスをばら積貨物として輸送する船舶の構造および設備の安全要件が規定された国際規則であるIGCコードを取り入れた、本会鋼船規則「N編」に基づく審査を行い、所定の要件への適合を確認したことから、AiPを発行しました。

今回のAiPでは、諸設計条件において、安全弁および配管がCO2のドライアイス等によって閉塞状態となり得る可能性を調査するため、CO2陸上試験設備を用いて実施された試験および検証結果の確認を含んでいます。

脱炭素化に向けた先進的な取り組みに対し、本会は安全性評価をはじめとした貢献に引き続き努めてまいります。

以上

*1ソケットSPAR方式
CO2貯留地の洋上に「ソケットSPAR」と呼ばれる洋上浮体を設置し、CO2輸送船から「ソケットSPAR」を通じてCO2を圧入するコンセプト。

*2 Carbon dioxide Capture and Storage(CCS):
排出ガスなどに含まれるCO2を分離・回収し、地下の安定した地層の中に貯留する技術。


AiP授与式の様子

左から:
一般財団法人カーボンフロンティア機構 理事長 塚本 修 様
環境省 地球環境局 地球温暖化対策事業室 室長 長谷川 敬洋 様
一般財団法人日本海事協会 常務理事 松永 昌樹
株式会社新来島サノヤス造船 代表取締役社長 森本 洋二 様
上野トランステック株式会社 代表取締役社長COO 佐藤 典彦 様

【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 技術部
TEL: 03-5226-2042
E-mail: tsd@classnk.or.jp

【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
TEL: 03-5226-2047 FAX: 03-5226-2039
E-mail: eod@classnk.or.jp

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