船舶建造時のGHG排出量に関する取り組みを「見える化」
~世界初のノーテーション新設で、船主・荷主のScope3開示を支援~
2026年6月30日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、船舶建造時の温室効果ガス(GHG)排出量に関する取り組みを可視化できる新たな仕組みとして、船舶建造に係るカーボンフットプリント(CFP)の算定および第三者検証*¹を受けた船舶であることを示す世界初のノーテーション(船級符号への付記)「a-EA(CFP)」*²を新たに規定しました。
本ノーテーションの取得により、環境配慮型船舶としての価値を対外的に訴求することが可能となります。当該ノーテーションは、本会が発行した「環境ガイドライン(第4.2版)」に規定されています。
ノーテーション新設の背景企業の脱炭素経営への関心の高まりを受け、Scope 3*³を含むサプライチェーン全体のGHG排出量を把握・開示する動きが拡大しています。海運会社においても、保有船舶の建造に係る排出量がScope 3カテゴリー2「資本財」に含まれることから、船舶建造時のGHG排出量を適切に把握し、開示する重要性が高まっています。一方で、船舶建造時の排出量については、実際の建造工程や使用材料に関するデータの入手が容易ではなく、排出原単位やデフォルト値を用いて算定されるケースが少なくありません。そのため、低炭素材料の使用や建造工程における排出削減の取り組みが十分に反映されずに評価される可能性があります。
本会では、こうした背景を踏まえ、様々な環境課題への取り組みをノーテーションとして規定している「環境ガイドライン」を改訂し、船舶建造に係るCFPの算定および第三者検証を受けた船舶であることを示す世界初のノーテーション「a-EA(CFP)」を新たに規定しました。
ノーテーション「a-EA(CFP)」について本ノーテーションの取得により、当該船舶がカーボンフットプリントの算定および本会の第三者検証を受けていることを明確に示すことが可能となります。
造船所にとっては、低炭素材料の使用や建造工程における排出削減など、船舶建造時の環境負荷低減に関する取り組みを第三者検証により裏付けられた形で対外的に訴求することが可能となります。
また、船主や海運会社にとっては、本会の第三者検証を受けた建造時CFPデータを活用することで、低炭素材料の使用や建造工程における排出削減の取り組みを反映した排出量情報を利用することが可能となります。これにより、一般的な排出原単位やデフォルト値に基づく算定と比べ、より実態に即したScope 3排出量の開示が期待されます。
本会は、第三者認証機関として、基準策定や認証、情報提供などにより、皆様の環境課題への取り組みを支援してまいります。
環境ガイドラインの入手方法本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL:
www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」にてご覧いただけます。
https://www.classnk.or.jp/account/ja/Rules_Guidance/ssl/guidelines.aspx
以上
*¹カーボンフットプリント(CFP)とは、 製品やサービスのライフサイクル全体(原材料の調達、製造、輸送、使用、廃棄・リサイクル)を通じて排出される温室効果ガス(GHG)排出量をCO₂換算で示したもの。本会は、CFPの算定に関する要求事項およびガイドラインを定める国際規格ISO 14067に基づき、第三者検証を実施している。
*² Advanced Environmental Awareness: Carbon Foot Print
*³ 事業者自ら排出している温室効果ガス(二酸化炭素等)であるScope1、Scope2以外の事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスの排出量。
【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 認証本部 環境部
TEL: 03-5226-3025
E-mail: ghg@classnk.or.jp
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一般財団法人日本海事協会 経営企画本部 ビジネス部 広報課
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