2026年度第2回技術委員会の開催

2026年8月4日


一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、2026年度第2回技術委員会を開催しました。

技術委員会は、海運・造船業界からの代表者および学識経験者で構成され、船級に関する技術規則の制定改廃に係わる技術事項を審議・承認しています。

今回審議された改正案は29件で、全ての改正案が承認されました。

主な改正内容は以下のとおりです。

- 鋼船規則C編関連(2026年改正1)
2022年の全面改正以降も継続的に見直しを進めている鋼船規則C編について、業界からのフィードバックや研究開発成果を反映しました。今回の改正により、ハッチカバーの強度評価や貨物倉解析、疲労強度評価に関する要件等が明確化されます。2027年7月1日以降に建造契約が行われる船舶に適用されます(先取り適用可)。

- 溶接施工方法の承認試験等
IACS統一規則W28等の改正を受け、鋼船規則K編、M編等を改めました。今回の改正により、大入熱溶接対策鋼として承認するための製造法承認等に関する要件や、大入熱対策鋼を用いる場合の溶接施工方法承認試験に関する要件が規定されます。ただし、大入熱溶接対策鋼の使用については、任意であることから、従来通りの扱いとしても差し支えありません。また、その他、各国規格に基づき承認された溶接施工要領の取り扱い等が明確化されます。本改正は、2027年1月1日以降に建造契約や起工される船舶、出荷試験や製造法承認の申し込み等が行われる鋼材等に適用されます。

- 往復動内燃機関に関するIACS統一規則の取入れ
IACSによる往復動内燃機関関連統一規則の見直しを受け、本会関連規則を改めました。今回の改正により、提出図面、運転試験および型式承認試験に関する要件の見直し・明確化に加え、新燃料への対応や新たな承認制度が導入されます。機関メーカー、造船所および関連メーカーにおいては、往復動内燃機関に関する提出図面、試験および承認手続きへの影響が見込まれます。2027年1月1日から施行され、改正内容に応じて同日以降に建造契約が行われる船舶または承認申し込み等が行われる機関等に適用されます。

- 水先人用移乗設備の安全要件
SOLAS条約の改正等を受け、水先人用移乗設備に関する本会関連規則を改めました。今回の改正により、水先人用はしごや船側はしごの設計・設置要件、固定方法や強度要件が明確化されるとともに、保守・点検要件が強化されます。造船所、船主、船舶管理会社および関連メーカーにおいては、水先人用移乗設備の設計、設置および保守管理への影響が見込まれます。2028年1月1日以降に搭載される設備等に適用されます。

- 水中検査事業所の訓練要件等
IACS統一規則Z17の改正を受け、事業所承認規則を改めました。今回の改正により、船体外部の水中検査と区画内部の水中検査に適用される訓練要件を明確に区分するとともに、遠隔検査技術を用いた水中での精密検査に関する規定を明確化しています。区画内部の水中検査を実施する事業所においては、従事者の教育訓練および事業所承認に影響が見込まれます。本改正は、2027年1月1日から施行されます。

全案件の内容は、「技術規則・検査要領」ページでご覧いただけます。
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/rules/draft_amendments.html

以上



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