その他研究開発(共同研究等)

洋上風力発電の性能評価・安全性評価に関わる研究

研究実施期間:2011年11月15日 ~ 2013年01月31日

共同研究者

公立大学法人大阪府立大学

研究の概要

 洋上風力発電施設の多面展開は、地球温暖化ガス対策や原子力関連技術の問題から鑑みても今後大きく商用利用が進む分野であると考えられる。近年の陸上風車のスペック向上は目覚ましく、5~7MWクラスの超巨大風車が開発され、その技術を洋上に展開することで、欧州では少しずつ着底式の洋上風力発電施設が商用運転を開始している。残念ながら我が国は風車に関わる研究開発競争に出遅れ、世界の風車マーケットでは取り残されているのが現状と言える。
 今後の洋上風力発電は着底のみならず浮体式も商用で利用されていくことが考えられる。世界的には浮体式洋上風力発電自体は商用運転されていないが、この初期の重要な局面において浮体式洋上風力発電の安全基準等を定めなければならないと考え、本研究の意義は大きい。
 これまで様々な浮体工法が提案されており、それぞれの浮体形式、係留形式には当然ながらメリットもデメリットもある。これまで様々なコンセプトの提案がなされてきたが、それぞれの研究機関が独立して検討しているというのが現状である。
 本研究では、Spar型、TLP型、セミサブ型の洋上風力発電を検討してきた若手研究者が組み、これらの工法のプロトタイプをいくつか設計し、水槽試験による各浮体動揺の比較、安全評価用構造計算ソフトウエアの構築とその検証を主な目的とする。様々な工法に対し、実験や数値計算を横断的に実施することで得られたデータを通し、洋上風力発電の操業に向けて考慮するべき問題について、様々な観点から解決策・提言等を取りまとめる。

1. 設計に関して

2. 運動性能に関して

3. 台風時、地震時の風車に及ぼす影響

4. メンテナンス時における作業環境調査研究

研究成果報告書

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