Press Release

標題:
「無人航空機型式認証検査ガイドライン(安全基準編)」を発行
~無人航空機の利活用拡大に向け、機体の安全性認証を円滑化~

2023年5月8日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、国土交通省より登録された無人航空機登録検査機関(登録検査機関)として、機体の安全性認証のための検査を円滑に進めるため、「無人航空機型式認証検査ガイドライン(安全基準編)」を発行しました。

型式認証とは、主に量産機を対象として、型式(モデル)ごとに機体の強度、構造および性能について、設計および製造過程が安全基準および均一性基準に適合するかを検査することにより、機体ごとに行う安全性に関する検査の簡略化を図る制度です。ドローンをはじめとする無人航空機の安全性認証へのニーズの拡大に対し、型式認証の制度を活用した効率的な機体の検査を実施することで、「空の産業革命」とも呼ばれる無人航空機のさらなる利活用に繋がることが想定されます。

型式認証の審査においては、メーカーなどの申請者が認証を受けようとする型式の無人航空機の設計概念や想定する運用に応じて基準への適合性に関する証明方法を審査側と協議・合意することが必要です。本ガイドラインは、第二種型式認証*のうち、早期の申請が予想される「最大離陸重量4kg未満のもの」および「最大離陸重量4kg以上25kg未満のもの」を対象とし、航空法に基づく安全性基準への適合性を示す方法をガイドラインとして取りまとめることで、申請者の作業の円滑化を図るものです。

本会は、無人航空機操縦士指定試験機関としても、2022年12月より学科試験・実地試験などを実施しております。本ガイドラインを通じ、登録検査機関としての型式認証の検査を円滑に進め、引き続きハード・ソフトの両面で無人航空機のさらなる利活用拡大に貢献してまいります。

本ガイドラインの概要・目次は、本会ウェブサイトにてご覧いただけます。
ホーム > 認証サービス > 無人航空機の型式認証・機体認証の検査(無人航空機登録検査機関)
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/remote/index.html

以上

* 型式認証・機体認証は、第三者上空の飛行の可否に応じて第一種と第二種に分類されます。このうち、第二種型式認証・機体認証については登録検査機関による検査が可能となっています。


(参照)
○ 無人航空機の型式認証・機体認証に関する制度の詳細については、以下の国土交通省ウェブサイトをご参照ください。
https://www.mlit.go.jp/koku/certification.html
○ 本会の登録検査機関としての検査の詳細については、以下のウェブサイトをご参照ください。
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/remote/index.html



【日本海事協会について】
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、人命及び財産の安全、環境保全への貢献を使命に、第三者認証機関として、検査、証明、規則制定、研究開発などを行っています。
120年以上の歴史にわたり、船級協会として、中立な第三者の立場から船舶の安全確保のための規則制定と検査を担い、商船の保険付保に必要となる「船級」を登録しています。船舶・海洋構造物に関わる船級規則に基づき、船体構造、機関、艤装品、材料、その他各種システムなどに関わる図面審査及び立会検査を実施、基準に適合した船舶に船級を付与しています。本会の船級を有する船舶の隻数は9,000隻以上、隻数において世界最大*の船級協会です。
本会は技術団体として広く信頼されており、国際条約や地域規制に基づいて、船舶の船籍国(旗国)が実施すべき検査及び証書発行の代行権限を100か国以上から取得しています。
また、長年の知見と経験を活かし、品質、環境、労働安全衛生など様々なマネジメントシステム認証、GHG排出量の検証、再生可能エネルギー関連設備に関わる認証など、そのフィールドを拡大しています。
本会は、地球温暖化をはじめとした環境問題、デジタル化による社会の変革に対し、第三者認証機関としての役割を通じ、持続可能な発展への貢献に努めています。

*2023年3月末現在CLARKSONS RESEARCH統計

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン