Press Release
標題:
電気自動車の海上輸送の安全対策を支援
~「電気自動車安全輸送ガイドライン」、「電気自動車火災対策検討リスト」を公開~
2023年8月21日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、電気自動車の海上輸送の安全性強化の一助とすべく、「電気自動車安全輸送ガイドライン」および「電気自動車火災対策検討リスト」を公開しました。
近年、船舶による電気自動車の輸送機会が増加傾向にありますが、電気自動車のリチウムイオン電池で火災が発生した場合、鎮火が困難であることや、再発火のリスクが指摘されています。IMOや旗国において安全規制が検討される一方、自動車運搬船の運航に携わる船社などは、規制の導入に先行して、自主的に火災安全対策に取り組んでいます。
本会は、このような取り組みを支援すべく、文献調査をはじめ専門家、運航者、メーカーなど関係者へのヒアリングを基に、電気自動車火災の特徴と対応指針を解説した「電気自動車安全輸送ガイドライン」を取りまとめました。電気自動車輸送のための追加の火災安全対策が講じられた船舶であることを示す船級符号の付記(ノーテーション)の要件も規定しています。
さらに、「電気自動車火災対策検討リスト」では、火災対策の新規検討、また関連技術開発の参考となるよう、早期発見、抑制、延焼防止、消火のための約40件の個別対策について、効果とメリットのみならず、課題や留意事項を紹介しています。
この度公表したガイドライン、リスト双方について、今後の本会の調査研究や業界動向に合わせて機動的に更新し、電気自動車の海上輸送の安全対策の確立、向上への貢献に努めてまいります。
ガイドライン、リストは、本会ウェブサイトの以下ページに掲載しています。
ホーム > 業務サービス > 電気自動車海上輸送時の安全対策
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/statutory/ev_carriage_safety/index.html
以上
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