Press Release
標題:
CSSCグループ中船動力研究院の船上CO2回収貯蔵装置に
基本設計承認(AiP)を発行
2023年9月7日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、CSSCグループの中船動力研究院有限公司(CSPI)が開発する船上CO2回収貯蔵装置に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。
船舶からのGHG排出量削減に向け、燃料転換に加えて、排ガス中のCO2を回収する手法への関心が高まっており、船上でCO2を回収及び貯蔵する装置の開発が進められています。本会では、円滑な関連技術の開発を支援すべく、船上CO2回収貯蔵装置及び船上への設置に関わる安全要件などを定めた「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン」を発行しています。
今般本会は、CSPIが開発した船上CO2回収貯蔵装置の設計コンセプトに対し、本会鋼船規則D編(機関)及び「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン」に基づく審査を行いました。装置図面の他、リスク評価結果などを検証し、所定の要件への適合を確認したことからAiPを発行しました。
なお、現在シンガポールで開催されている展示会「Gastech2023」の場において、AiP手交式を行いました。
本会は、今後も脱炭素化に向けた先進的な取り組みに積極的に参画してまいります。また、フロントランナーとの協業により得られた知見を規則やガイドラインに取り入れることで業界全体の脱炭素化を支援してまいります。
以上
AiP手交式の様子(Gasetch2023 日本海事協会ブースにおいて)
右:Mr. Dai Qun, Deputy Section Chief / Senior Engineer, CSSC Power (Group) Co. Ltd.(CSPIの一級公司(本社))
左:一般財団法人日本海事協会 常務理事 菅勇人
基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮に繋がるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照。
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