Press Release

標題:
SDARIの代替燃料自動車運搬船に基本設計承認(AiP)を発行

2023年12月6日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、Shanghai Merchant Ship Design & Research Institute(SDARI)による代替燃料自動車運搬船3件の設計に対し、それぞれ基本設計承認(AiP)を発行しました。

SDARIでは、将来の市場の需要を見据え、さまざまな代替燃料に対応した設計の開発が進められています。発行したAiPのうち1件目は、全長199.99m、全幅38m、全高37m、喫水8.6mのアンモニアReady-LNG二元燃料7,000台積み自動車運搬船に対するものです。タンクにGTT MARK III Flex containment systemを採用することで、積載容量が確保されています。さらに、メタノールおよびアンモニアをそれぞれ燃料とする10,000台積み自動車運搬船に対する2件のAiPを発行しました。審査にあたっては、全面改正を実施した本会構造規則C編、また代替燃料船ガイドラインなどの関連規則の要件への適合を確認しています。

本会は、今後も二元燃料脱炭素化に向けた先進的な取り組みに積極的に参画してまいります。また、フロントランナーとの協業により得られた知見を規則やガイドラインに取り入れることで業界全体の脱炭素化を支援してまいります。

以上

AiP手交式の様子(Marintec China 2023 日本海事協会ブースにおいて)

右:Mr. Lyu Zhiyong, President, SDARI
左:一般財団法人日本海事協会 会長 坂下 広朗

基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮に繋がるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照。

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン