Press Release

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世界初、風力補助推進装置搭載LNG運搬船にAiPを発行 ~商船三井、ハンファオーシャン共同開発のウインドチャレンジャー搭載LNG運搬船に対し~

2024年8月2日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、株式会社商船三井、ハンファオーシャンが共同で開発を進める、硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」搭載メンブレン型LNG運搬船に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。風力補助推進装置(WAPS)を備えたLNG運搬船に対するAiPとしては世界初となります。

環境規制への対応や燃料費節減へのソリューションとして、WAPSの実装が進んでいます。このような装置が船舶に搭載される場合、風力利用によるCO2排出量削減などの効果が期待される一方で、その規模や仕様により、船体構造や船上の人員、周囲の環境へのリスクが生じることとなります。

そのようなリスクに適切に対処するための安全指針を示すべく、WAPSおよびWAPSを搭載した船舶に向けた基準として、本会は「風力を利用した船舶補助推進装置に関するガイドライン」を発行しています。

今般本会は、本船の初期設計に対し、本会鋼船規則および「風力を利用した船舶補助推進装置に関するガイドライン(第2.0版)」に基づく審査、また、要求されるリスク評価の結果をふまえ、所定の要件への適合を確認したことから、AiPを発行しました。

本会は、脱炭素化に向けた先進的な取り組みに対し、安全性評価をはじめとした貢献に引き続き努めてまいります。

以上


ウインドチャレンジャー搭載LNG運搬船イメージ(提供:商船三井)




基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮につながるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照

ClassNK - EOD

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