Press Release
標題:
革新技術への認証サービス「Innovation Endorsement」を開始
2020年7月31日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、革新技術を対象とした新たな認証サービス「Innovation Endorsement」を開始します。
本会は、2020年2月、デジタル技術やデータ流通がもたらす顧客の新たなニーズを満たすとともに安全性の一層の向上に貢献することで、海事・海洋ビジネスの進化を支えて行くことを目的とした、2030年の本会のあるべき姿である「ClassNKデジタルグランドデザイン2030」*1を公表しました。
このデジタルグランドデザインでは、3つの基本方針を挙げており、その一つである「認証の多様化と対象領域の拡大」に資するサービスの一環として、デジタル技術の活用などによるイノベーションを対象とした認証サービス「Innovation Endorsement」を開始します。
情報技術の発達により、船舶からのデータを共有、活用する試みが既に始まっており、多くの革新的な技術が生まれています。これらのイノベーションに対して積極的に認証サービスを展開し、その普及、発展を促すことで、海上における環境保全、安全性の一層の向上、またSDGsでも掲げられる持続可能な開発を支えていくことを目的としています。
これまで本会は国際条約や本会規則に規定された強制的な要件に則り、認証作業を行ってきました。一方、革新技術に関しては明確な評価基準が確立されておらず、時に普及の妨げとなります。そこで、「Innovation Endorsement」では、「スピード重視」、「評価基準はフロントランナーと協働しつつ策定」の方針で、既存要件の有無を問わずに、多様な認証サービスを実施します。技術的先駆者であるフロントランナーとの協働により適切な評価基準を策定するのと並行し、迅速な認証作業を進めていきます。
「Innovation Endorsement」では、「①船舶」、ソフトウェアや機器など「②製品・ソリューション」、及び製品・ソリューションを提供する「③プロバイダー」の分類により、認証を実施します。
① 船舶:船級符号の付記(ノーテーション)として「Digital Smart Ship」を新たに制定し、各種モニタリングや自動運航といったデジタル技術を適用した船舶へ付与します。
② 製品・ソリューション:CBM(状態監視保全)、燃費改善、データ品質保証、電子ログブックなど、今後更に拡大が見込まれる革新的な製品・ソリューションを対象として想定しています。
③ プロバイダー:企業の革新技術を生み出す開発手法や企業体そのものに対する認証を予定しています。
本認証サービスの窓口は本会デジタルトランスフォーメーションセンター(Email:
dxc@classnk.or.jp)です。「Innovation Endorsement」を通じた革新技術への積極的なサポートにより、海事・海洋ビジネスの持続的な進化への貢献に努めてまいります。
以上
(*1) 関連プレスリリース「ClassNKデジタルグランドデザイン2030」を策定:
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=4703&type=press_release
ClassNKデジタルグランドデザイン2030紹介動画:
https://youtu.be/mnB4M4iST0U
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