Press Release

標題:
GWO訓練に関わる認証機関としての承認を取得

2020年12月18日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、風力発電設備作業者を対象とした訓練の国際標準を制定するGlobal Wind Organisation(GWO)より、訓練提供機関(Training Provider)を審査する認証機関(Certification Body)としての承認を取得しました。

脱炭素社会に向けた動きが加速しており、再生可能エネルギーの中でも風力発電が重要な電力源として脚光を浴びています。また、日本政府は第5次エネルギー基本計画において2030年までに電源構成における再生可能エネルギーの比率を22~24%に拡大するとの目標を掲げており、今後風力発電設備が増加することが見込まれています。

GWOは、風力発電事業における安全な作業環境に資することを目的として2012年に設立された非営利団体です。GE、Vestas、Siemensといった風力発電設備所有者や風力タービンメーカーなど欧州系の16企業から構成され、危険遭遇時や緊急事態時の対処法を取り入れた基礎安全訓練(BST)や、風力発電設備の構造に関する基礎技術訓練(BTT)などの訓練標準を制定しています。

GWO標準に準拠した訓練(GWO訓練)の修了者はGWO加盟各社により所定の知識と能力を有するものとみなされることから、世界で9万人以上の風力発電設備作業者がGWO訓練を受講しています。GWO訓練を提供する機関には、訓練設備、品質管理、インストラクターの資質、訓練の実施方法及び受講者の評価方法などに関する要件が定められており、GWOより承認された認証機関による審査を受ける必要があります。

本会は、GWO訓練提供機関に対し迅速な認証サービスを提供し、本分野における人材不足の解消に貢献できるよう、この度GWOより認証機関としての承認を取得しました。承認の範囲は日本国内及び台湾であり、国内では初となるGWOの全ての訓練標準に基づいて認証を実施できる機関として承認されました。本会は、これまで実施してきた洋上風力発電設備やプロジェクトへの認証業務に加え、今後GWO訓練提供機関の認証を通じ、風力発電事業の安全な作業環境整備及び再生可能エネルギー活用の拡大に寄与してまいります。

GWO訓練提供機関への認証サービスの詳細については、以下URLよりご確認いただけます。

URL:https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/renewableenergy/gwo.html

以上

ClassNK - EOD

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