Press Release

標題:
イノベーションエンドースメントの対象範囲を拡張~「デジタル」、「環境」、「安全」、「労働」の革新的な技術・取り組みを認証でサポート~

2021年6月3日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、革新的な技術や取り組みへの第三者認証サービス「イノベーションエンドースメント」の対象範囲を拡張することとしました。従来の「デジタル」に加え、「環境」、「安全」、「労働」に関わるイノベーションを第三者認証により、サポートしていきます。また、イノベーションエンドースメントの基本方針に合わせて改訂した本会「デジタルスマートシップガイドライン」、「環境ガイドライン」を公開しました。
持続可能な社会の実現に向け、企業がESGに配慮した経営やSDGsの追求を進める中、課題解決のための様々な革新が求められています。明確な評価基準が確立していないことが多い革新技術の普及を支援すべく、本会は「スピード重視」、「フロントランナーと協働」、「顧客及び社会の求める認証」の基本方針の下、既存要件の有無を問わずに、多様な認証サービスを提供するイノベーションエンドースメントを2020年7月に開始しました。デジタル技術を対象とした当初の枠組みに基づき、これまでに船舶に対するデジタルスマートシップノーテーション(DSS: Digital Smart Ship)を70隻に発行、また4件の製品・ソリューションを認証しました。

一方、イノベーションエンドースメントを展開する中で、革新的な技術や取り組みへの第三者認証のニーズがデジタル分野にとどまらないことが確認されました。そこで本会は、イノベーションエンドースメントの対象範囲を拡張し、「デジタル」、「環境」、「安全」、「労働」の分類で認証サービスを提供することとしました。拡張した4分類を対象に、「①船舶」、ソフトウェアや機器など「②製品・ソリューション」、及び製品・ソリューションを提供する「③プロバイダー」の認証を実施します。イノベーションエンドースメントの新たな基本方針は「ClassNK - Innovation Endorsement Approach」としてとりまとめています。

ClassNK - Innovation Endorsement Approachの紹介URL:https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/techservices/dgd2030/iea/index.html


ClassNK - Innovation Endorsement Approach図


また、イノベーションエンドースメントの基本方針の下、本会「デジタルスマートシップガイドライン」及び「環境ガイドライン」を改訂、公開しました。
デジタル技術等を活用したシステム(スマートシステム)を備えた船舶へのノーテーションについて定めたデジタルスマートシップガイドライン第2.0版では、対象の拡大に加え、スマートシステムを先進性のレベルなどで識別するための規定を設けました。
船舶の環境対策に関するノーテーションについて定めた環境ガイドライン第4.0版では、既存の環境ノーテーション(EA)に加え、先進的な環境対策を行っていることを示すノーテーション(a-EA: Advanced Environmental Awareness)を設けました。また、SDGsへの社会的関心の高まりを受け、船舶の環境対策とSDGsへの関連性を整理した内容を含めています。
今後、「安全」や「労働」に関わるノーテーションの規定、また製品・ソリューション及びプロバイダーに対する認証手法の整備を進め、第三者認証を通じた革新的な技術や取り組みのサポートに努めてまいります。

各ガイドラインは、本会ウェブサイト「マイページ」中の「ガイドライン」に掲載しています。マイページの利用にはユーザー登録が必要となります。
URL:http://www.classnk.or.jp

以上

ClassNK - EOD

ポップアップウィンドウを閉じるボタン