Press Release

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「風力を利用した船舶補助推進装置に関するガイドライン(第2.0版)」を発行 ~実プロジェクトから得られた知見をもとに安全要件を明確化~

2023年4月21日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「風力を利用した船舶補助推進装置に関するガイドライン(第2.0版)」を発行しました。実際の搭載プロジェクトへの関与を通じて得られた最新の知見を基に、風力補助推進装置及び装置を搭載した船舶の安全確保に関わる要件を取りまとめています。

EEXI規制・CII格付け制度への対応や燃料費節減へのソリューションとして、風力を利用した船舶補助推進装置の実装が進んでいます。このような装置が船舶に搭載される場合、風力利用によるCO2排出量削減などの効果が期待される一方で、その規模や仕様により、船体構造や船上の人員、周囲の環境へのリスクが生じることとなります。

本会は、そのようなリスクに適切に対処するための安全指針を示すべく、風力補助推進装置及び装置を搭載した船舶に向けた基準として、2019年に「風力を利用した船舶補助推進装置に関するガイドライン」の初版を発行しており、本ガイドラインに基づいて、実際の搭載プロジェクトに関わる図面承認や検査を実施してきました。

この度、実プロジェクトや最新の研究開発成果を通じて得られた知見を反映し、第2.0版として大幅にガイドラインを更新しました。ガイドライン全体の構成を見直し、「風力装置」、「搭載船」、「検査」の3部構成とした上で、それぞれの要件を詳細化及び明確化しました。風力補助推進装置の設計、また船舶への搭載にあたって検討すべき点を包括的に確認できるものとなっています。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(www.classnk.or.jp)のマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。

以上


ClassNK - EOD

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