Press Release

標題:
三菱造船の船上CO2回収システムにAiPを発行

2025年4月10日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、三菱造船株式会社が開発した船上CO2回収システム(Onboard Carbon Capture and Storage system:以下、OCCS)に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。本認証は規則および安全性の観点から本システムの実現可能性を確認するものです。

船舶からのGHG排出量削減に向け、燃料転換に加えて、排ガス中のCO2を回収する手法への関心が高まっており、船上でCO2を回収および貯蔵する装置の開発が進められています。本会では、円滑な関連技術の開発や導入を支援すべく、ClassNK トランジション サポート サービスの一環として、OCCSおよび船上への設置に関わる安全要件などを定めた「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン」を発行しています。

今般本会は本システムの設計に対し、「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン」に基づく審査を行い、所定の要件への適合を確認したことからAiPを発行しました。

新たな技術開発や社会実装に対し、本会は安全性評価をはじめとした貢献に引き続き努めてまいります。

以上


AiP授与式

右:三菱造船株式会社 執行役員CTO 武田信玄様
左:一般財団法人日本海事協会 常務理事 松永昌樹

基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮につながるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照

【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 技術部
TEL: 03-5226-2042
E-mail: tsd@classnk.or.jp

【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
TEL: 03-5226-2047 FAX: 03-5226-2039
E-mail: eod@classnk.or.jp

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