実施中の研究開発概要・これまでの研究開発成果

海上における人命と財産安全の確保、及び海洋環境の保全に貢献する事を目的として、合理的な技術規則や関連するソフトウェアの開発、技術サービスの拡充等、船級協会独自の課題に関係する研究開発を推進しております。

実施中の研究開発

以下に、現在実施中の研究開発プロジェクトを紹介致します。

●大型コンテナ船関連

大型コンテナ船の脆性破壊防止
大型コンテナ船に用いられる極厚鋼板の脆性亀裂伝播挙動について第1次研究開発(平成19年度~平成20年度実施)より継続して検討を行っており、「脆性亀裂アレスト設計指針」をより合理的な内容に発展させることを目指します。

超大型コンテナ船の脆性破壊防止

大型コンテナ船の機関室、居住区配置(構造強度影響)
ブリッジからの視界の改善やコンテナ運搬量を増加させるために、居住区は従来より船首側に移動しつつあり、コンテナ船における居住区の位置の影響を数値計 算により検討しております。本研究では全船ねじり応答に対する居住区の位置の影響を調査することを目的としています。

大型コンテナ船の機関室居住区配置(構造強度影響)

流力弾性応答の船体構造強度への影響
船体大型化に伴い、流力弾性応答が船体構造強度に及ぼす影響について検討する必要性が高まっています。本研究では、縦曲げ最終強度及び疲労強度に流力弾性 応答が及ぼす影響について調査・検討し、船体構造強度評価法を一層合理的なものにすることを目的としています。

現HPの「超大型コンテナ船の構造強度」に使用されている写真

●鉱石運搬船関連

大型鉱石運搬船の構造強度
近年、船長300mを超える大型鉱石運搬船が設計建造されるようになっています。現行規則C編では船長230m以下の鉱石運搬船を対象としている状況を鑑 み、本研究は「大型鉱石運搬船の構造強度に関するガイドライン」を作成することを目指します。

●環境対応関連

水エマルジョン燃料の腐食影響
NOx排出規制対応技術の一つとして水エマルジョン燃料を燃焼した場合、排ガス中の水分濃度の増加により、硫酸の露点が上昇することが知られています。本 研究では、水エマルジョン燃料の腐食への影響を考慮し、規則骨子案を作成することを目的としています。

水エマルジョン燃料の腐食影響

●その他の研究開発

軸系ねじり振動の損傷原因と対策検討
最近、軸系ねじり振動に起因する中間軸とプロペラ軸の損傷事故が発生しています。この原因として、船舶の経年劣化により、危険回転数域を通過する時間が長 くなったことによる累積疲労の可能性が考えられます。本研究では、関連する損傷について詳細調査を行ない、軸系ねじり振動による損傷を予防する有効な対策 を検討提案することを目指します。

軸系ねじり振動の損傷原因と対策検討

軸継手リーマボルトの締め代
推進軸を抜き出す際、中間軸とプロペラ軸、又は中間軸とクランク軸とを連結している軸継手フランジのリーマボルトに”かじり”損傷が発生する場合がありま す。本研究では、このような”かじり”損傷を防止するため、適切なリーマボルトの締め代について調査し、標準案として取り纏めます。

軸継手リーマボルトの締め代

船体疲労強度に対する予防保全技術サービス
船体構造の疲労強度に対する予防保全技術の確立を目指します。 疲労モニタリングの実船による実証試験により技術的課題また適用における問題点を解決し実用化を目指してまいります。

研究開発成果

最近の研究開発成果をご紹介いたします。なお、詳細内容は、ClassNK マイページからご覧いただけます。

●コンテナ船関連

コンテナ船関連
研究テーマ 実施年度
超大型コンテナ船の脆性破壊防止に関する研究 2009年~2010年
超大型コンテナ船の構造強度に関する研究開発 -流力弾性応答- 2009年~2010年
超大型コンテナ船の構造安全性評価 2007年~2008年
「コンテナの積付け及び固縛に関するガイドライン」の開発 2007年~2008年
「脆性亀裂アレスト設計指針」の開発 2007年~2008年

●LNG船関連

LNG船関連
研究テーマ 実施年度
メンブレンLNG船スロッシング強度評価に関する研究
- ガイドラインの開発
2009年~2010年
LNG船の生涯に亘るトータルライフサポートシステムの開発 2007年~2008年
LNG船推進システムのリスク評価 2007年~2008年

●環境対応関連

環境対応関連
研究テーマ 実施年度
NOx排出規制の認証技術に関する研究 2009年~2010年
船舶からの温室効果ガス(GHG)排出削減技術 2009年
環境証書及び環境ノーテーション 2007年~2008年

●その他の研究開発

その他の研究開発
研究テーマ 実施年度
疲労余寿命評価に基づく就航中管理に関する研究 2009年~2010年
大型舶用かさ歯車の歯面内部強さに関する研究 2009年~2010年
「リスク評価ガイドライン」の開発 2007年~2008年
実海域推進性能評価 2007年~2008年

研究開発成果に関するお問合せ先

技術研究所 研究部
Tel : 03-5226-2737
Fax : 03-5226-2736
Email : ri@classnk.or.jp

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