Press Release

標題:
大島造船所の膜分離式OCCS搭載バルクキャリアおよびIMOタイプBタンク搭載83,000m³級アンモニア運搬船に基本設計承認(AiP)を発行

2026年3月2日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、株式会社大島造船所が開発した膜分離式船上CO2回収貯蔵装置(OCCS)搭載バルクキャリアおよびIMOタイプB独立方形タンク搭載83,000m³級アンモニア運搬船のコンセプト設計に対し基本設計承認(AiP)を発行しました。本認証は規則および安全性の観点から本船の実現可能性を確認するものです。

AiPの発行先および適用規則・ガイドラインは次の通りです。

-膜分離式船上CO2回収貯蔵装置(OCCS)搭載バルクキャリア
発行先:株式会社大島造船所、富士電機株式会社
適用規則・ガイドライン:
本会は昨年10月、アミン吸収法と比べ必要電力と設置スペースの面で優位性が期待される、膜分離法によるOCCSに関する要件を世界に先駆けて収録した「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン(第2.0版)」を発行しています*¹。本船のコンセプト設計に対し、本ガイドラインに基づく審査を行いました。

-IMOタイプB独立方形タンク搭載83,000m³級アンモニア運搬船
発行先:大島造船所
適用規則・ガイドライン:
IGCコード*²に定義されるIMOタイプB独立方形タンクは、積載効率や艤装の面で優れ、他の貨物タンクと比較して非常に高度な設計が要求されます。本船のコンセプト設計に対し、IGCコードを取り入れた本会鋼船規則「N編」および関連ガイドラインに基づく審査を行いました。


審査の結果、所定の要件への適合が確認されたことからAiPを発行しました。

新たな技術開発や社会実装に対し、本会は安全性評価をはじめとした貢献に引き続き努めてまいります。


以上


*1 関連プレスリリース(2025年10月29日):「船上CO2回収貯蔵装置ガイドライン(第2.0版)」を発行 ~世界に先駆け、膜分離法による船上CO2回収装置に関する要件を規定~
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_pressrelease.aspx?id=14242&layout=1

*2 液化ガスをばら積貨物として輸送する船舶の構造および設備の安全要件が規定された国際規則


イメージ画像(提供:大島造船所)
・膜分離式OCCS搭載バルクキャリア

・IMOタイプB独立方形タンク搭載83,000m³級アンモニア運搬船


AiP授与式の様子


基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮につながるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照。


【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 技術部
TEL: 03-5226-2042
E-mail: tsd@classnk.or.jp

【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
TEL: 03-5226-2047 FAX: 03-5226-2039
E-mail: eod@classnk.or.jp

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