その他研究開発(共同研究等)

コンテナ搭載型バラスト水処理装置のコンテナホールド内設置に関する検討

研究実施期間:2011年05月25日 ~ 2012年02月29日

共同研究者

株式会社商船三井
三菱重工業株式会社

研究の概要

 バラスト水処理条約の発効が目前となり、各船種で搭載検討を行わなければならない中、他船に比して相対的に機関室が狭いコンテナ船への対応は多角的な検討を要するテーマの一つである。 大規模な改修工事を行わずに当該装置を搭載するための有効な手段の一つとして、パッケージ化またはコンテナライズされたバラスト水処理装置をホールドへ搭載することを発案する。
 しかしながら、ホールドへの搭載についてはこれまで前例がなく、したがって機関室内への配置と比較して技術的・コスト的な優劣を総合的に判断する材料がない。 そのため、コンテナ船を題材として、機関室およびホールドへの搭載検討・エンジニアリングを実際に行い、双方の優劣を各種項目において定量的に調査・検討することを本研究の目的とする。 エンジニアリングにあたっては、Feasibilityの具体性を確保するため、配置のみの検討ではなく、計装その他含め、実用に即す総合的なエンジニアリングとする。
 コンテナ搭載型バラスト水処理システムをホールド内に搭載することが可能となれば、搭載工事の簡略化(工程の短縮)、低コスト化が図れ、その影響は工事の前段階として行われるエンジニアリング(船殻、配管、電装関係の改造図面調製)作業の工数削減へも及ぶ。 また、パッケージ化(コンテナライズ)された処理装置は機関室搭載型よりも容易に撤去が可能になることが見込まれ、撤去後の転用が容易であることから、高齢コンテナ船、老齢コンテナ船への適用時の費用的な負担軽減も効果として挙げられる。

1. 機能、サイズ等による、コンテナライズ候補機の絞り込み

2. 設計
 機関室設置、ホールド設置の両ケースにおいてエンジニアリングを行う。

3. メーカー
 メーカーの選定が終了した時点、またはある程度詳細の設計が進んだ段階で、本研究への協力・参画を依頼するため、メーカーを訪問し、技術的打合せを行う。

4. 評価
 検討したケースにおいてのコスト、工期などについて評価を行う。

研究成果報告書

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