その他研究開発(共同研究等)

排熱利用型吸着式冷凍装置の舶用適用に関する研究開発

研究実施期間:2011年12月01日 ~ 2012年03月31日

共同研究者

三菱重工業株式会社
株式会社前川製作所

研究の概要

 吸収式冷凍機や吸着冷凍機等のケミカルヒートポンプを利用し、燃焼機関排熱を有効活用した省エネの取り組みが行なわれている。しかし、船舶では、ヒートポンプサイクルを維持する為の冷却水温度が高く(38℃程度)、十分な冷熱源を取り出せないことから、充分な省エネ性能を発揮できないことがわかっている。
 しかしながら一方で、昨今の技術開発によって、ある程度高い駆動熱源(90℃程度)があれば、冷却水温度38℃でも10℃以下の冷熱源を取り出すことができると思われる吸着剤(新型のゼオライト)が開発された。 この新吸着剤を利用した吸着冷凍機が開発できれば、廃熱利用による効果的な冷却を行うことが可能であり、空調用電力に必要な電力量を削減する事ができる。 これに伴い、間接的にCO2およびNOxを低減させることが可能となる。
 本開発の目的は、上記新吸着剤を使用した吸着冷凍機要素試験機を製作し、排熱源温度、および冷却水温度をパラメータとして変動させ、各条件における冷熱出力を計測する。 また、得られた結果を元に、実船への適用が問題ない事を確認する。

研究成果報告書

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