LNG燃料曳船のコンセプトデザインに関する研究
研究実施期間:2012年01月01日 ~ 2012年10月31日
共同研究者
日本郵船株式会社
新潟原動機株式会社
京浜ドック株式会社
研究の概要
環境問題で世界的に船舶からの排気ガス規制が導入される中、環境に優しいクリーンなLNGを燃料とするエンジン(以後ガスエンジンと称す)の開発が行われている。
特に、港湾内では一層厳しい排気ガス規制が検討され、そこで運航されるタグボートについても、LNGを燃料とする事が環境問題に対応する有望な解決策の一つと考えるが、その運航において、主機関の負荷変動が大きく、ガスエンジンを搭載する場合、数々の工夫が必要となる。
また、燃料タンクの設置スペースが限られることから、LNGを燃料とする場合のタンク・燃料供給システムの配置および陸上側のインフラ整備も同時並行的に検討を進めなければならない。
本研究では、港湾内でのLNGを主燃料とする環境問題対応型タグボートの研究開発を進め、LNG燃料の普及およびインフラ整備を促す。袖ケ浦LNG基地用に運航されるタグボートを想定し、以下の検討を行う。
1. LNG推進システムの選定
LNGを主燃料とする推進システムのデザインを列記し、想定するタグボートの要件を適合可能なシステムから選定する。
2. 機器・安全要件の分析
LNG燃料船の船級ガイドラインに沿った総合的なガスシステムの検討を行い、内航船用規則ガイドラインの知見を得る。
3. 見極め
運航性能、建造コスト、プラント効率等も踏まえて最適なLNG燃料システムを選定する。