IMO MSC.1/Circ .1324 GroupⅡＢ対応型製品の研究開発
研究実施期間：2012年10月10日 ～ 2013年01月20日
共同研究者
新倉工業株式會社
研究の概要
タンカー通気装置の新しい承認基準がMSC.1/Circ.1324によって規定された。ケミカル船の貨物タンクに設置される艤装品にもこの新基準が適用されることに伴い、タンクへの火炎の侵入を防ぐ装置に新しい試験基準が適用となる。通気装置の承認試験におけるフラッシュバック、連続燃焼試験時の媒体として、搭載予定の貨物に応じてエチレン、水素の使用が要求される。既存の承認基準であるMSC/Circ.677では一律プロパンの使用が要求されており、当Circ.の要求はより厳しい試験条件となる。
一方、日本国内にはこの基準に適合した製品を供給できるメーカーが存在せず、新基準対応品の供給体制構築が急務となっており、供給に遅れが生じた場合、貨物の運搬に乱れが生じる恐れがある。そのため、大気との呼吸を行うブリザーバルブ、フレームアレスター、高速排気管頭、真空弁、ガスフリーベントカバーGroupII B型の研究開発を進めている。しかし、開発には以下の課題を抱えていた。
・日本国内でGroupII B試験方案のフラッシュバック、連続燃焼試験を実施出来る試験設備がなく、これを準備する必要がある。
・試験を実施出来る場所がなく、実施可能な場所を捜索する必要がある。
このため、試験装置および試験実施場所の準備を行った。
本プロジェクトでは、MSC.1/Circ.1324で規定されているIBCコードGroupII Bの貨物運搬を行う船舶に、対応製品を供給する事を目的とする。