風力、太陽光発電システムの船内電源利用
研究実施期間:2011年04月01日 ~ 2013年02月28日
共同研究者
今治造船株式会社
株式会社前川製作所
研究の概要
通常、船舶の電力はその全てが補機によってまかなわれている。補機の容量は、一般的に変動が大きいとされる船内の消費電力の最大値に合わせて選定される。そのため、低負荷時の電力と補機の容量との差が大きく、システムとしては非効率となる。この問題を解決するための一方法として電源の分散化が考えられるが、本研究においては、CO2やNOx削減の観点から分散化する電源を自然エネルギーに求めることとし、代表格である風力・太陽光を利用した発電システムを制作し、船内電源への効率的な利用をはかるべく調査・検証を行なう。
大型船舶に設置可能な風力発電機、太陽光パネル、蓄電池を組み合わせ、船内電源へ系統連系可能な発電システムを開発して実船に搭載する。風力発電については、風速に応じた発電量の予測値を設定し、この予測値にしたがった発電が行なわれるかを検証する。太陽光発電については、日射量に応じた発電が行なわれるか検証する。