その他研究開発(共同研究等)

貨物油タンクPSPC用塗装テクニカルファイル(CTF)作成支援システムの開発

研究実施期間:2012年05月01日 ~ 2013年02月28日

共同研究者

一般財団法人日本船舶技術研究協会
今治造船株式会社
川崎重工業株式会社
住友重機械マリンエンジニアリング株式会社
三井造船株式会社
三菱重工業株式会社
ユニバーサル造船株式会社
麻生セントラル株式会社

研究の概要

 国際海事機関(IMO)で策定された塗装性能基準(PSPC)では、全ての船種のバラストタンクの塗装に関して、各工程における検査及び関係データを記載した塗装テクニカルファイル(Coating Technical File:CTF)を作成し、本船上に保管することを義務付けるとともに、就航後の塗装に関する補修や修繕のデータについても保管することとしている。当該規制に対応するため、バラストタンク用CTF作成支援システムの開発を行い、PrimeShip-CTFとして頒布し、ユーザーの好評を得ている。
 一方、2010年5月に開催されたIMO第87回海上安全委員会(MSC87)において、バラストタンクと同様に、原油タンカーの貨物油タンク(COT)に対する保護塗装性能基準(決議MSC.288(87))が採択され、2013年1月1日以降の建造契約船より適用されることとなった。COTの保護塗装性能基準においても、バラストタンクと同様にCTFの作成および船上保管が義務付けられている。
 したがって、本事業は、クラウド型バラストタンク用CTF作成支援システムにCOT用CTFの作成支援機能を追加するとともに、現行システムのユーザビリティーを向上させ造船現場における塗装工程および検査業務の効率化に資することを目的とする。

1. COT用CTF作成支援システムの開発

1-1. クラウド型システムの開発
 現行のバラストタンク用CTF作成支援システムと同様、クラウド型システムにより各ユーザー企業における企業内情報の共有化を実現する。
1-2. 機能改善
 既存のシステムに対する改善要望を反映してユーザビリティーを向上させる。

2. 事業の効果的推進と報告書の取りまとめ
 本事業を効率的に推進するために、「CTFステアリンググループ」を設置し、関係者から意見を聴取し、開発に反映する。また、研究成果については報告書にまとめるとともに研究成果報告会を開催し、広く利用者に周知広報する。

研究成果報告書

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