その他研究開発(共同研究等)

船陸間通信を利用した情報量運航モニタリングシステムの開発

研究実施期間:2011年04月01日 ~ 2013年05月31日

共同研究者

国立大学法人東京海洋大学

研究の概要

 限りある地球資源の有効活用、地球温暖化防止等の要求は、船舶運航にも及んでおり、燃料の節減、CO2ガスの削減等の早急な対策が必要である。その実現には船型や推進システムの改良はもとより、運航時に船舶を常時監視していく必要がある。しかし、乗組員の混乗化・少人数化もあり、乗組員の監視負荷を増やすことは難しい。そのため、陸上と協同した運航状態の監視支援を行いたい。この海陸協調型運航監視システムを実現するためには、インフラとして高速な船陸間通信システムが必要になる。船陸間での通信環境は、陸上通信に比べてその通信容量は見劣りするもののようやく海運においても船陸間通信の高速化の機運が高まってきている。
 本研究では海上を航行する船舶で観測された刻々変化する船体運動及び機関の運転緒元データに、情報量統計学の理論を用い、有効かつ必要最小限の情報量にまとめるシステムを開発する。さらに、船陸間通信を利用してそのデータを陸上と海上で共有し、海上においてはリアルタイム運航管理に、陸上においては個船の中長期運行管理に利用できる海陸協調型情報量運航モニタリングシステムを開発する。これらのシステム開発をもって船舶の安全運航と低環境負荷運航を実現する。

研究成果報告書

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