その他研究開発(共同研究等)

外航LNG燃料船及びLNGバンカー船の試設計に関する研究開発

研究実施期間:2012年04月16日 ~ 2013年05月31日

共同研究者

三菱重工業株式会社
日本郵船株式会社
株式会社日本海洋科学

研究の概要

 船舶からの温室効果ガス(GHG:Green House Gas)の排出削減対策については、IMO(国際海事機関)のMEPC(海洋環境保護委員会)において、NOx、SOx規制の枠組みが議論されてきているが、MEPC62においては新たに建造される船舶にトン・マイルあたりのCO2排出量(EEDI)の規制を導入する条約改正案も採択された。
 NOxの1次規制対比80%減という3次規制レベルは機関内部の技術だけでは達成が困難と思われ、各種の技術組合せ、あるいは別のアプローチが必須と考えられる。
 本事業では、これまで主として使用していた重油燃料をLNG燃料に転換した外航船の試設計を通して、環境に対する負荷の低い船舶の実用化研究を目的とする。LNGは硫黄分を含んでおらず、SOxフリーであり、燃焼によるCO2も低減される。また、この外航船に対してLNG燃料を供給可能な外航LNGバンカー船の試設計も並行して実施する。

1. 外航LNG燃料船の試設計

1-1. 航路、LNG燃料タンク容量等の基本仕様を摺合せ、概念設計を実施する。
1-2. LNGタンク構造設計、配置計画、LNG燃料供給システム計画、および機関室の基本設計を実施する。
1-3. 設計評価およびHAZIDを実施する。

2. 外航LNGバンカー船の試設計

2-1. 外航LNG燃料VLCCへ供給するバンカー船のLNGタンク容量や仕様を摺合せ、概念設計を実施する。
2-2. 船体主要目、LNGタンク構造設計、配置計画、バンカー設備、リターンガス処理設備、および機関室の基本設計を実施する。
2-3. 設計評価およびHAZIDを実施する。

研究成果報告書

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