シップリサイクル施設認証のための調査研究
研究実施期間：2012年06月01日 ～ 2013年06月30日
共同研究者
株式会社ClassNKコンサルティングサービス
株式会社宮地サルベージ
株式会社マリックス
研究の概要
シップリサイクル条約では、船舶の解体を行う船舶リサイクル施設について、保有すべき設備、組織体制、安全衛生、環境管理等が細かく規定されており、各施設は、自社の実施する対策等を「船舶リサイクル施設計画（SRFP, Ship Recycling Facility Plan）」として文書化する義務が課せられる。また、解体する船舶ごとに、事前の船上検査（ウォークスルー）、解体により排出される有害物質および廃棄物の管理、解体時の安全対策等を「船舶リサイクル計画（SRP, Ship Recycling Plan）」として文書化し、解体前に所管官庁に提出して承認を得る義務が課せられる。
本調査研究では、将来のシップリサイクル関連技術サービス及び施設認証事業の基礎を構築するため、国内の船舶リサイクル施設（宮地サルベージ）において、解体する船舶を特定し、シップリサイクル条約で要求されるすべての書類（有害物質インベントリ（IHM）、船舶リサイクル計画(SRP)、船舶リサイクル施設計画（SRFP）および解体完了報告）を実際に行われる解体作業に基づいて作成することを試みた。
また、船舶リサイクル関連設備を有するものの、オペレーション能力が低く十分に稼働していないミャンマーのリサイクル施設の将来的な認証を視野に同国の安全・環境法規制の現状及びリサイクル施設の実態を調査した。