その他研究開発(共同研究等)

調和CSR対応直接強度計算ソフトの検証

研究実施期間:2013年04月02日 ~ 2014年03月31日

共同研究者

一般社団法人日本造船工業会
三菱重工業株式会社
ジャパン マリンユナイテッド株式会社
尾道造船株式会社
株式会社新来島どっく
今治造船株式会社
川崎重工業株式会社
株式会社名村造船所
佐世保重工業株式会社
住友重機械マリンエンジニアリング株式会社
常石造船株式会社
株式会社大島造船所
三井造船株式会社
サノヤス造船株式会社

研究の概要

 国際船級協会連合(IACS)が開発し、施行が計画されている調和CSRは、現時点でバルクキャリアや原油タンカーに適用している現行のCSRの調和作業に留まらず、新たな規則要件も盛り込んでおり、それに関する技術的な課題が含まれている可能性が高い。また、複雑で多岐に渡る構造解析が必要となるため、調和CSR専用の規則計算用ならびに構造解析用ソフトウェアが必須となる。
 本研究においては、調和CSR施行と共に業界にとって設計作業のために必須となる調和CSR専用ソフトウェアとして、日本海事協会のPrimeShip-HULLを対象として取り上げ、その課題抽出、適合性・有効性・利便性に関する調査・検証を実施する。供試船として複数のバルクキャリアおよび原油タンカーを供出し、実際にPrimeShip-HULLを用いた上で調和CSRを適用する事により検証を行う。
 この研究を通じ、調和CSR用PrimeShip-HULLに関する前記項目の評価ができるだけでなく、調和CSRそのものの課題抽出、妥当性・合理性の検証が期待できる。さらに、その評価結果を同ソフトウェアのさらなる改善に繋げることにより、調和CSR施行後の業界における規則適合作業の大幅な効率化が期待できる。

1. バルクキャリア9隻、原油タンカー5隻を供試船としてPrimeShip-HULLを用いて調和CSRを適用した試計算、試解析を実施する。

2. 上記の作業を通じて、PrimeShip-HULLの課題を上げるとともに、適合性・有効性・利便性の検証・評価を行う。また、その結果を日本海事協会にレポートし、PrimeShip-HULLのさらなるグレードアップに繋げる。

3. 一連の試計算、試解析により調和CSRそのものが有する課題や妥当性・合理性を評価する。評価結果は別途IACSに対してフィードバックし調和CSRの改善に資する。
研究成果報告書

研究成果報告書

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