その他研究開発(共同研究等)

低燃費運航支援システムに関する調査研究(川崎汽船)

研究実施期間:2013年04月10日 ~ 2014年04月30日

共同研究者

川崎汽船株式会社
Napa Japan株式会社
株式会社ClassNKコンサルティングサービス

研究の概要

 船舶の運航燃費を低減し環境負荷を軽減することは、船会社にとって重要な課題であり、低燃費デバイスの装備や減速運航など様々な取り組みが行われている。近年の燃料油価格の上昇トレンドに加え、改正MARPOL ANNEX VI(EEDI(エネルギー効率設計指標)、SEEMP(船舶エネルギー効率マネージメントプラン))の発効を契機にして、温室効果ガス削減の観点からも運航燃費を削減するための実効性のある手法が求められており、その一つとして、高度な低燃費運航支援システムの開発が主要な船級やソフトウェア会社などで進んでいる。
 一方、こうした低燃費運航支援システムは、導入後の燃費削減効果の実証が十分でないように見受けられる。船会社としては、高度な低燃費運航支援システムを導入する前に燃費削減効果の確認、運用課題の把握、費用対効果や導入実現性を確認したいが、技術的ノウハウ、リソース、費用などの制約から船会社が単独で実施するのは難しいのが現状である。
 そこで本研究では、船会社の低燃費運航活動を高いレベルで支援するために、個船の性能を考慮しさらに自己学習機能を持つ最新の低燃費運航支援システム(Advanced SEEMP Support System)を就航船に導入し、船会社、システムメーカー、船級が共同でシステムの実証実験を行い、効果を検証することを目的とする。

1. 最適航路探索システムの搭載、試行、検証
2. 最適トリムシステムの搭載、試行、検証
3. 運航モニタリングシステムの搭載、試行、検証
4. 航海データの自動解析機能の検証、改良
5. 航海シミュレーションモデルの自動チューニング機能の検証、改良

 上記の実証実験は、川崎汽船が運航している船舶2隻(コンテナ船1隻、自動車運搬船1隻)を用いて行う。

研究成果報告書

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