その他研究開発(共同研究等)

難燃性舶用燃料油に関する分析・解析手法および運用指針の研究確立

研究実施期間:2013年05月01日 ~ 2014年04月30日

共同研究者

JX日鉱日石エネルギー株式会社
一般社団法人日本海事検定協会
株式会社商船三井
株式会社ClassNKコンサルティングサービス

研究の概要

 舶用燃料油(C重油)は原油の蒸留残渣であるVac.BTM(減圧蒸留残油)をカッター材でカットバックし重油調合基材で任意の粘度に精製される。これらカッター材、FCC-CLO(流動接触分解残油)ならびに製品調合基材として使用されているLCO(分解軽油)とLGO(Light Gas Oil)等が、更なる脱硫工程導入により、粗悪油化(重質化)している舶用重油に多く使用・混入されている実態がある。
 また、これら油社の調合混入には一定性はなく、舶用主機関等への燃焼性に与える影響について難燃性が危惧されている中で、明確な指針もないのが現状である。
 このような状況を踏まえ、実際の世界各地で補給した燃料油サンプルを用いて、現状の供給油状況を調査し、燃焼性に関する分析・解析手法の確立を図ることで、主機関等へのトラブルを未然に防止すると共に、船舶の運航阻害防止に寄与し、かつ供給油社への注意喚起にも繋げたい。

1. 世界6地域からの実補給舶用燃料油取得

2. 取得したサンプルを用いての分析

3. テストエンジン使用による燃焼性確認

4. 分析手法の確立および運用指針の策定

研究成果報告書

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