改正騒音コードに対する空調システムの構築に関する研究開発
研究実施期間:2014年05月01日 ~ 2014年11月30日
共同研究者
潮冷熱株式会社
研究の概要
船員の健康保持および作業環境の向上を図るため、1981年に採択された決議A.468(XII)船内騒音コードの場合、居住区における居室の騒音上限値は60dBに設定されている。しかし、2012年のIMO MSC91で採択された新騒音規制(MSC91 Resolution MSC.337, 338)では、新たに10,000G/Tで閾値が設けられ、10,000G/T以上の船舶では騒音上限値が55dBに設定、強制化されることとなり、2014年7月1日以降の契約船に適用される。計測条件は以下のようになっている。
通常の航行状態
1. 常用速力(MCRの80%未満としない)。
2. 機関、航海機器、無線機器およびレーダ等は通常の使用状態とする。
3. 海象および気象が計測に影響をおよぼさない状態で行う
(できる限り風力階級4および波高1m以下で計測する)。
港湾における状態
港湾における状態(推進にのみ必要とされる装置が停止した状態)において機関を運転し計測をおこなう。
居住区における主要な騒音原因に空調システムがあげられる。
本研究では、現状を把握し騒音上限値を達成するために、50dBを目標に据えた空調システムを構築する。