その他研究開発(共同研究等)

複合材料製プロペラの研究開発

研究実施期間:2012年06月04日 ~ 2015年01月31日

共同研究者

ナカシマプロペラ株式会社
国立大学法人東京大学
独立行政法人海上技術安全研究所
日本郵船株式会社
株式会社MTI
今治造船株式会社

研究の概要

 プロペラ材料の主原料である銅は枯渇鉱物であり、新興国でのインフラ整備に大量に消費されるため、今後適正な価格で安定的に供給が受けられなくなる可能性がある。そこで、比強度や耐腐食性の高い複合材料を代替材料として使うことが考えられる。
 本研究では、複合材料製プロペラを一般商船に実用化することを目的とし、複合材料製プロペラの課題解決やその効果の確認・評価を行うために、材料試験、プロペラの設計法、実船実証を行う。さらに複合材料製プロペラの特性を活かすための付加物を含めた船体形状の開発を行う。

1. 材料選定
 船級承認が得られる各種複合材料の評価ならびに複合材料製プロペラの設計標準の策定を目指す。
2. 内航船での実船実証
 内航船499G/Tケミカルタンカー向けバウスラスタ用および主推進用プロペラを設計・製作し、実船評価を行い、複合材料製プロペラの設計標準の検証を目指す。また、主推進用プロペラの材料を従来金属製から複合材料製に変更することで、運航状態で3%の性能向上を目指す。
3. 3万DWT級バルカーの複合材料製プロペラおよび船体開発
 28BC(28,000DWTバルクキャリア)を対象に、複合材料製プロペラおよびそのプロペラ用の船尾形状や付加物を開発し、推進性能4%向上を目指す。

研究成果報告書

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