その他研究開発(共同研究等)

SCF詳細業界標準策定に関する研究開発

研究実施期間:2011年04月01日 ~ 2015年06月30日

共同研究者

社団法人日本造船工業会

研究の概要

 船舶建造ファイル(SCF, Ship Construction File)の作成/保持/更新は、平成22年(2010年)5月のIMO MSC87にて採択され、SOLAS条約の強制要件となった。これは、90年代に多発した事故の反省などを契機とし、IMO案件として議論されることとなった目標指向型新造船構造基準(GBS, Goal Based Standard)を構築していく上で、機能要件として提示された「設計/建造情報の透明性確保」について具体的に対応するものとなっている。しかし、SCFには造船所の高度な知的財産情報が含まれることから、これらの両立を目指した解決策を関連業界間で協議し、主に知財保護を目的とした基本構想と、業界による自主的な詳細標準策定をIMOに提案した結果、承認を得られた。このため、提案したSCF詳細業界標準について、GBSのTier V(業界標準)の一つとして、早期に開発・整備を進めていくことが必須となった。
 これを受けて、日本造船工業会(SAJ)はNK協力のもとで、SCF詳細業界標準の造船業界担当分の原案を開発する。また、この原案をベースとして、海運業界及び船級協会(IACS)も合意するSCF詳細業界標準の基幹部分を開発する。これらの状況報告をIMO MSC92(2013年5月)で文書提出するまでを事業目標とした。

研究成果報告書

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