大型クランク軸の実動応力と曲げ―ねじり疲労強度予測に関する研究開発
研究実施期間:2013年04月01日 ~ 2016年08月31日
共同研究者
株式会社神戸製鋼所
川崎重工業株式会社
ダイハツディーゼル株式会社
新潟原動機株式会社
日立造船株式会社
三井造船株式会社
三菱重工業株式会社
ヤンマー株式会社
国立大学法人広島大学
研究の概要
近年、製鋼プロセスの高度化により、舶用ディーゼルエンジン向けクランク軸の品質は高まる傾向にあるが、現在の国際船級規則(IACS UR M53)で規定される設計疲労強度には、材料の清浄度(非金属介在物)の影響が考慮されていない。そこで本事業では、クランク軸の折損防止およびさらなる限界設計への可能性追求を目的に、クランク軸の疲労強度評価精度に大きな影響を与える、MBS(Multi Body Simulationの略)による実動応力予測技術の確立と、非金属介在物の影響を含めた多軸疲労強度評価技術の確立に取組んだ。また、これらの成果を元に、IACSルールの更新を検討するCIMAC(国際内燃機関会議)内のWGに対し、「非金属介在物寸法を考慮した高い疲労強度の活用に関するガイダンス」の提案を行った。
1. MBSによる舶用ディーゼルエンジン向けクランク軸の実動応力予測技術の確立
2. 非金属介在物がクランク軸の多軸疲労強度に与える影響の評価
3. 非金属介在物を考慮したクランク軸の実動応力疲労評価技術の確立
4. IACSルール化に向けた提案内容の検討